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25話

顔に大きな火傷の痕がある客の男にプログラミングを習い始めた美月はメキメキと上達していったが、一つの失敗もないわけではなかった。

 

どれだけ修正しても先に進めないバグに手を焼き、客の男に、こういう場合はどうするのか訊ねた。

男は「壊す」とはっきり答え、勇気がいるが壊してもまた作れるのだと、一つの選択肢を示した。

復讐の未亡人
著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic24号

 

 

美月は逡巡し、キーを叩いて何ヶ月間かの作業の成果を消し去った。

 

そして、男の胸に飛び込んだ

 

マコトと呼ばれた男は膝の上に座らせて優しく抱きしめ、次はもっといいものができると慰めた。

復讐の未亡人
著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic24号

 

 

ずっとここに居たいと漏らす美月は、自分と一緒にいるときの優吾があまり幸せそうではないことに気づいていた。

彼は子供ながらに、勉強やその他のスペックで恋人に負けていることに少なからずプライドを傷つけられていた。

 

美月は彼を幸せにしたいと願っているが、その時は、一緒にいれば叶わなかった

復讐の未亡人
著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic24号

 

 

 

いつものように斉藤が出勤すると、営業の部下が先方からの無茶な条件を勝手に飲んでそれをヘラヘラと報告してきたので、改めて交渉し直して来いと檄を飛ばし、話を聞いていた女子社員も彼の至極当然な指示に賛同した。

復讐の未亡人
著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic24号

 

続いてサーバールームが高温になる可能性も考えずに節電を指示してくる上司にも斉藤ははっきりと物申した。

 

そうして言うべきことをはっきり言う彼を見た部下の山下は、体が冷えるサーバールームでの作業を代わって欲しいと他の女子社員に頼まれると、あっさりと引き受けてしまっていた。

復讐の未亡人
著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic24号

 

だから、きっぱり言える斉藤を羨ましく思った。

 

 

 

案の定、薄着だった山下は寒くて仕方なく、震えながら作業をする羽目になっていた

 

そこに、さっき斉藤に再交渉してこいと厳しく言われていた営業の長谷川が涼みに来た。

 

長谷川の名前が咄嗟に出てこなかったのを注意された直後、彼は「あ~うぜえ」と零し、彼女は反射的に恐怖を感じた。

復讐の未亡人
著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic24号