103話
完全に四方を囲まれ、輪姦のサークルに取り込まれたペコ。
ヴィールの鳴き声が響き渡る中、ようやく小さな声で助けを求めたペコ。

直後、バックから突っ込もうとしていた奴、横から持ち上げるように乳を揉んでいた奴、もう一方の横にいた奴がズバッと一刀両断された。
胴体が上下に分かれて向こうの景色が見えるようになり、ペコが振り向くと、日本刀を振り抜いた彼がこれでもかとキメた残心で立っていた。
切り裂かれたカルがサラサラと消えてキラキラしているのが、彼にちょっと幻想的な雰囲気を纏わせていた。
ペコが輪姦されようとしていても特に慌てず、呼ぶの遅いよと彼が声をかけると、カルたちは声なく驚愕し、またヴィールと鳴きながらぞろぞろ森の奥に帰っていったのだった。
巨人さえ帰っていったのを見送ったペコは、訳が分からず茫然。
これは彼に理由を訊くしかないが、彼も自分の声を聴くと去っていく原理はよく分かっていないと正直に答えるしかなく、そんな理不尽なチートシステムを彼が搭載していると知ったペコは、なんて素晴らしいんだと思えなかった。
イケメンの理想を打ち砕いた期待外れに、努力せずに特殊能力を持っている不思議。
それは許しがたいものだった。

どれだけ嫌われようともう一々気にしないことにした彼が普通に相槌を打ったその時、ルーミたちもやって来て、彼は嫌うに値する酷くてズルい男なんかじゃないと否定した。
自分と交尾すれば崩月を回避できる救世主能力を使えば、この世界の女の子に対して好き放題できるはずなのにそうしないのだからと、彼の秘密を打ち明けた。
彼が女を横一列に並べて観賞するようなタイプじゃないと否定すると、彼もちゃんと否定した。

ただ男で女に生まれた悦びを教えてくれたからだけじゃなく、彼の心にもべた惚れしていたルーミは恥ずかしげもなく彼を持ち上げまくった。
ここまで素直に告白されたら、彼も照れるしかなかった。
その時、思うところあったアマネが唐突に喋り始めた。
サンドリオの書籍に記されていた三千年前の男は、この世の女を好き放題扱った悪逆暴君であり、性欲処理の道具としか見ていなかった鬼畜外道だったという。
犬レベルまで尊厳を低下させ、挙句の果てには殺めることまで当たり前にしたのだと。

果たしてその書籍に本当のことが書かれているのかどうか、真実は定かでない。
ただ彼は、自分もそうなる可能性があることを認めた。
ともあれ、助けられたならお礼を言うべきだとルーミに促されたペコは、素直にまた悪態を吐き、先輩二人のいい話を無駄にしたのだった。

翌朝、ペコの絶叫で叩き起こされた。
ユニコーンに逃走されたらしく、木に繋いだかどうかも今となっては記憶が定かじゃないペコ。
とにかくいなくなってしまったものはしょうがなく、サイズ的にパイコーンに四人乗るのは可能だろうが、問題はペコが処女なこと。
試しにパイコーンに触ってみれば、やはり完全拒絶されて乗るなど不可能だと証明された。
旅はまだ始まったばかり。
ここからペコの徒歩ペースに合わせて進むなど正気の沙汰ではなく、効率を重視するためにペコに初体験してもらうしかない。
と言うことで、彼は聞き分けの無い子供を窘めるような感じでパンツを脱いで尻を向けろと指示し、嫌いな男の顔を見ないで済む事務的な交尾を申し出てやったのだった。

感想
パラレルパラダイス101話102話103話でした。
今回は特に何事もなく、キアの可愛さが際立った回でした。
腕に自信ありと豪語する通り、一人で軽く切り抜けるかに思えましたが、まさかの巨人に鼻っ柱をへし折られて彼に助けられ、流れで彼の女になるでしょう。
https://www.kuroneko0920.com/archives/65358



































