キスで蕩ける眼鏡っ娘を救いたい
答えが出る前に討伐隊がやって来たので、骸骨戦士を予定通りにけしかけると、謎の潜伏者も素早く移動して躊躇なくオリヴィアに矢を射り命を狙った。
側近が身を挺して守ったおかげでオリヴィアは無傷で済んだ結果、彼女自身の戦闘力は低いが指揮能力は十二分にあること、潜伏者は暗殺者だと分かった。

いくつかの思惑が絡んだ今回の件において、エリオットは昔馴染みと現時点で敵対していたとしても、直接会って話をしてみたい欲求に従うことにした。
村までの途中にある町に駐留したところを狙い騎士団の宿舎に赴くと、ある程度は正直に素性を明かし、オリヴィアと旧知の仲であることを伝えてお目通りを願った。
大らかに対応してくれる高位軍人と、目つきが胡乱な紋章官の二人のうち、紋章官は相手が誰だろうとオリヴィアに誰も近づけたくない考えを真っすぐにぶつけてきた。

ともあれ、オリヴィアに話が通ると本人の快諾もあってすんなり面会が許された。
あまりに不用心な対応と、それでもオリヴィアが覚えてくれていた嬉しさで複雑な気持ちになったエリオットだが、やはり軍人はバカではなく、逃げ場がない廊下に引き込んでから敵意を剥きだしてきた。
ただエリオットに戦いの才能がないおかげか、暗殺者認定されずに済むと、エリオットも素直に魔族との混血であることと、オリヴィアとの出会いを明かした。
そして何年かぶりに再会したオリヴィアは、当時のお転婆な少女のままだった。

オリヴィアもエリオットが生きていたことに喜びつつ、貴族の立場は苦しいことばかりなのをあけすけに愚痴るほど、側近たちには決して見せない年相応な砕けた表情を見せてくれる。
しかしやはり、村の情報を提供するとスッと指揮官に顔になる辺り、ダンジョンマスターの敵と認定するしかなかった。
だがそれも頑張って作っている一つの顔に過ぎず、側近が席を外して二人きりになると一気に不安な顔を見せ、これが今生の別れになることを予期しているように話し始めた。
貴族の生活を仕方なく受け入れ、決められているだろう将来に逆らえないと諦めているオリヴィア。
それに鉱山村の存在が大きく関わっていることを知ったエリオットは、政治的な要衝になる故郷の主として以上に友達として救ってやりたい、自分のモノにしたい欲求がこみ上げ、不意打ちのキスをしてから再会を匂わせた。

しかし帰り際、また紋章官が深入りしないよう忠告し、手切れ金とばかりに金まで渡してきた。
ただその金には何やら魔法が込められており、アスタルテは紋章官の思惑に思い当たるところがあった。

側近が第三者から姫を遠ざけようとする理由。
金目当てのゴロツキなら手切れ金は逆効果、単に姫に親愛を抱いていての嫉妬、あくまでスパイの可能性を捨てずに守っている。
それらでないのなら、紋章官自身がスパイの可能性が高まってくる。
果たしてその通り、金には死に誘う罠が仕掛けられており、紋章官がオリヴィアを亡き者にせんとする勢力側で、あの暗殺者と繋がっている可能性も高まった。

二週間以上ぶりにダンジョンに戻ったエリオットは迎え討つ準備を早く整えたかったが、留守番だったシロとサラは欲求不満の限界を越えようとしていた。
出迎えるなりむしゃぶりついてくるほど溜まっているのだから、エリオットはそっちを優先。
シロがピストンされればサラもプライドを捨てて素直な本音を白状し、最後は3Pフィニッシュでお預けを解消した。

サラがイキすぎて気絶してしまった後、エリオットは覚悟を決めた。
貴族の血生臭く薄汚い争いに巻き込まれ、もう死を覚悟しているオリヴィアを何が何でも助け出し、犯して堕として眷属にすることを。
感想
人食いダンジョンへようこそ2巻でした。
面白度☆8 楽しみ度☆8
一気にストーリーの面白さが増してきましたね。
懐かしい幼馴染みを救うという胸熱展開が本格化しそうな次巻は特に、オリヴィアの乱れっぷりも楽しみです。
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