189話
道隆は傍観者のまま、内田の命を懸けた射精を止めることができなかった。
びゅるびゅると注がれていくのは体液だけじゃなく、寿命を延ばす命そのもの。
愛と打算の出会いは、最期に献身の愛で幕を閉じた。

出し切ってから最後の言葉をかけた内田が倒れると、道隆はすぐに脈を確認し、本当に死んでしまっているのが分かった。
今から100年ほども前のシベリアで、冷凍庫に閉じ込められた作業員が凍死するという事故があったのだが、実は庫内の温度は10℃を下回っておらず、作業員は絶望し過ぎて思い込みで凍死してしまったという。
思い込みで胃に穴も開けば、生気を分け与える気持ちの中出しで命をも移せる人体の奇跡。
残り時間はまた僅かといえども、教祖は内田の遺志を無駄にすまいと生気に満ち溢れた。

教祖が回復したのならそれはそれで仕方なし、メデューサたちは信者を振り切って一気に躍りかかった。
一撃必殺を狙う殺人鬼たちのジェットストリームアタックだが、教祖は彼女たちがどう動くのかがありありと見え、まさに赤子の手を捻るように3人を返り討ちにした。
容易く背中を床に叩きつけられた3人は、千手観音の如き流麗な動きを見上げることしかできない。

ならばメデューサはまず他の信者を仕留めてやろうとするが、梵語か教団言語か、教祖の指示を得た信者たちも未来が視えているかのように攻撃をひらりひらりと躱し、簡単に反撃を当て始めた。
攻撃が急に当たらなくなるわ、ボコスカ食らい始めるわで、また形勢逆転に持ち込まれてしまう。
教祖の指示で躍動する信者と相まって、しぐまのイチモツも天に昇った内田が還り来れるように雄々しくそそり立つ。

これは不味いと道隆がまだ教祖の首筋にナイフをチラつかせて脅し、少しでも助力になろうとするが、もちろん殺す勇気など無いし、女だと思っていた教祖にとんでもなく立派なチン〇があってしかもフル勃起させているのに気づくと、まさかのフタナリに生唾を飲み込んだ。
そんな反応を教祖が見逃すはずがなく、熱く硬くなりだした道隆のチン〇をさすって煽ってやった。

もちろんその気はないが満更じゃない道隆はまたしても何もできず、潰されん強さでふぐりを握られ、激痛に膝をついた。
このままメデューサが押し込まれて全滅するかに思われた空気の中、また一人、奥ノ院に乗り込んできた。
戸が開く音でスッと全員の動きが止まったのは、千歌の殺意が無視できる存在感をはるかに超えていたからだった。




















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