サメが漂う海
復讐を果たせずに落ちゆく瀧郎は途中で岸壁にぶち当たってから、不気味な夜の海に沈んでいった。
その辺りは人をも食らうサメがウヨウヨしており、瀧郎の滲み出る血が余計に誘い寄せてしまう。

そのまま魚の餌になってしまうかと思われたその時、あのモンスターが銃でサメを追い払い、危険な海に入ってまで瀧郎を救い出すと、凄まじい身体能力で地上まで戻り、森の中に消えたのだった。
瀧郎は夢を見た。
実年齢の肉体に戻っていて彼岸花が咲き乱れるそこは明らかに三途の川があり、向こう岸に当時のままの妻子が立っていた。
瀧郎は夢中で駆け出して川に飛び込み、復讐は叶わなかったが三人でいれるならばと叫びながら突き進んでいくが、夢の中にも現れた天狗が、また妻子に凶刃を突き立てようとした。

直後、瀧郎は目を覚ました。
ベッドに寝かされているそこは病室のようで、傍にはリコが机に凭れて寝息を立てている。
すると瀧郎が起きた気配で彼女もすぐ目を覚まし、生きて再会できた喜びで抱きついた。

今はもう天狗に襲われてから三カ月も経っていて、ここはあのモンスターが潜伏場所にしている地下シェルターだった。
程なくモンスターもやって来て命の恩人だと伝えられた瀧郎は、言われるまま眼帯を外して視力検査のように答えてハイテク義眼が問題なく見えていることを確かめられるが、それよりも左腕も凄そうな義手に変わっていることに驚いた。
モンスターがこんな治療をできるのも、若返り施術の主要メンバーだった元人間の元医師だからだった。

しかもリコの叔父の御像崎とは大学の同期という数奇な繋がりがあり、その叔父も通信で会話に加わり、眼と腕以外にも身体中がボロボロで生死の境をさまよう重傷だったため、他にも色々埋め込んで治療したという。
瀧郎は助けてくれたことに感謝しつつ、天狗について訊ねたが、二人は驚愕しながらも答えられないと詳しく知っているだろうことを臭わせ、偽造パスポートを工面してまでアレには関わるなというが、瀧郎が飲めるはずもない。

事情を知った上で諦めることを促した二人もまた、譲る気はなさそうだった。
空気は重たくなってしまったが、リコは改めて瀧郎が目を覚ましたことを喜び、泣きながら強くしがみ付くものだから、彼はどうしようもなく勃起してしまい、仕方なく若者に無防備さを伝えた。
そうして若い老人を変態呼ばわりして廊下に飛び出すリコだが、女として鼓動は高鳴っていた。

それから一週間もすればかなり身体が回復した瀧郎は、改めて診察してもらおうとドクター北里の研究室を訪ねたが本人はおらず、更に奥の部屋にも探しに入り、代わりにカプセルの中で二十年もコールドスリープしている老女を見つけたのだった。
その女性こそ若返り薬を生み出すに至ったきっかけの人で、ドクターは御像崎や彼女との過去と、瀧郎の妻子の仇の正体も明かした…
感想
エイジング5巻でした。
面白度☆8 不平等度☆9
政治家のセコ過ぎる給料問題も騒がれてますし、上級国民の特権階級っぷりは悪しき制度の最高峰としか思えませんね。
ともあれ、死にかけながらもパワーアップした瀧郎のリベンジが楽しみです。
「エイジング」ネタバレ最新6巻。若い娘の募る想い…密着パンモロに欲情する不屈の復讐者は片腕アイアンマン!








































