252話
傷心で諦めムード漂う中、ひょっこり現れたのは仁科その人。
戦況も彼のメンタルもお見通しの仁科がエルフをタクシー代わりに使えたのも、シンプルに言うことを訊かせられる圧力を与えられるから。

それはさておき、金城の状態から国母の息の根を一瞬でも止められていないことを察した仁科はこの辺りの地理も把握しており、この合宿所を訪れたという。
リーメアリーのブタ化にもびっくり、自我を取り戻していることにも超びっくりの中、彼が勝手にタイミングのイイ登場だと思い込んでいるようなので、しょっちゅう凹んでいるせいで、男なだけでほぼチート級だろうと指摘し、彼の絶望感をしっかり薄める。
そしてついさっき、ぶつぶついやらしい弱音を吐いていた言葉を反芻させるため、辺境での交尾ライフで人々を見捨てるか?と煽ると、彼も完全否定。

そこで可愛い幼馴染みの顔になった仁科は、その通り約束を守る男で異世界女子たちを決して見捨てないと、信頼の圧力で彼の逃げ道をしっかり封鎖。
辱められ、圧力をかけられ、もう後ろ向きな発言さえままならなくなった彼は国母が怖いんじゃなく攻略法が見つけられずに困っているだけだと自分に言い聞かせるように言い訳し、仁科がわざわざ出張ることじゃないと頼もしく言い放った。

彼の強がりを素直に受け止めた仁科は手助けとして、励まし以外にも国母の弱点を持ってきたのだ。
まだ金城がやりたい放題やっていた頃、肉奴隷にされていた女子たちは全歯を抜かれていたという。
それで考えられるのは、フェラの感触をぬるぬるに仕上げる以外になく、おぞましい貪欲な性処理の被害を受けた女子たちは更に救いなく、歯無しに怯えた国母にぶち殺されたらしい。

国母こと由真はどうしてそんなに歯無しに怯え、殺してしまったのか。
仁科は暗にいざとなったら抜歯して戦えと言わんばかりだが、国母が怯えたことと弱点は繋がるかも知れない。
弱点の一つ前の情報だが、仁科はそれしか知らないのか出し惜しみしているのか、用件を済ませるとまた別の所に寄ってからカルンナッハに帰ることにした。

既にちょっと歯無しになる覚悟をし始めた彼に見送られ、仁科はドラゴンにブランコを引っかけて乗る、まさにファンタジーなお姫様スタイルで飛び立った。
ともあれ彼の諦めない根性を誰よりも信じてる仁科が次に寄ったのは、砂嵐の町サンドリオだった。






































