著者名:ミウラタダヒロ 引用元:少年ジャンプ2017年43号

ゆらぎ荘の幽奈さん80話
ネタバレ感想

ゲームの中に取りこまれた雲雀が卑猥なことを強いられれば、次は同じクノイチの狭霧が一肌脱がないわけにはいかない。

しかし今回は、現在ではなくまだ幼さの残る中学生時代の狭霧のお話である。

 

 

ツンデレの極致

綺麗どころしかいないゆらぎ荘の住人たちは、今日も揃って夕食の座についていた。

 

仲居の料理に舌鼓を打ちながらやいやいとお喋りを交わし、呑子はお猪口を傾けていい感じに酔っていた。

 

そんな食卓を見て狭霧は、自分が来た頃は仲居、呑子、幽奈しかいなかったのに、いつの間にか騒がしいほどになった光景をしみじみと眺めていた。

 

 

そんな狭霧がゆらぎ荘に来た理由は鬼の一族である呑子を監視するためで、それが今日まで至っているのだ。

 

妖怪、悪霊の類を監視するのは誅魔忍として当然の仕事であるが、今となっては色々癖の強い面々が増えてしまったので、監視と言っても、ただ同じ空間で過ごしていざと言う時に報告すればいいくらいのものだった。

 

それはそれとして、古株の3人に因れば、当初の狭霧はもっと壁を作っていたらしく・・・

 

 

 

今から3年前、セーラー服姿が初々しい中学生の雨野狭霧は、ゆらぎ荘の前に立ち、緊張した面持ちで気を引き締めていた。

 

宵ノ坂呑子が荒覇吐呑子と名前を変えてこのゆらぎ荘に潜伏しているので、危険性が低いと判断されたとは言え野放しにはできず、将来有望な狭霧に監視の役目が任されたのであった。

 

 

監視とはつまり共同生活

 

人見知りの狭霧がそっちの意味で緊張しながら玄関の扉を開けてまず視界に入ったのは、いつかとてつもない脅威になるかもしれない呑子が酒瓶を抱き、足をおっぴろげて熟睡している姿だった。

 

 

色んな意味で恐れ慄いているところに、柔和な仲居が挨拶をしてくれて少しほっこり。

 

できたかと思えば、今度は天井から白い胸元がふわふわはみ出しているのが見えた。

 

それが事前に聞いていた地縛霊だとすぐに分かったが、いざ本人と接してみれば、今まで見聞きしてきた霊とは全く違い、その中身は世話好きの可愛い女の子でしかなかった。

 

 

しかし、成仏させてあげようにも霊符も効かないし未練も分からないしで、悪霊に取りこまれないよう、注意するくらいしかできなかった。

 

 

どうしたものかと悩んでいるところに、全裸の呑子が部屋に入ってきた。

 

全裸でお風呂に誘って来る準備の良さは置いといて、狭霧は監視で来ているだけなので必要以上に慣れ合うつもりはなく、二人からのお誘いを振り切ろうとした。

 

その時、任務を告げるアラームが鳴ったので、二人を置いて夜の街に出た。

 

 

 

今回の任務は悪霊の偵察なのだが、イケそうであればそのまま退治してもかまわない。

 

すぐに対象が見つかったが、人魂を20は纏っていて、一人で相手をするにはかなり厳しそうな相手だった。

 

 

うららは一先ず隊を編成して出直しやと指示するが、狭霧はあの人の好い幽奈が万が一取りこまれたらと思うと放っておけず、単身で挑むことにした。

 

しかし、その殺気に気付かれたのか祟り神のように触手をうねうねさせていた悪霊は一瞬で狭霧の背後に回り、服の中にまで入れて彼女の身体を締め付け動きを封じてきた。

 

 

万事休す。

 

指示に従っていれば、こんな恥ずかしい格好で短い人生を終えることもなかったのに・・・

 

そう思った直後、どこからともなく飛んできた幽奈が悪霊に体当たりして吹き飛ばした。

 

 

さらに呑子もやって来た。

 

彼女はいつものようにニコニコ微笑んでいるが、額からにょっきり角が生えていて、人差し指の先にエネルギー玉をこさえていた。

 

そして笑いながらそれを放ち、一瞬で悪霊を消し飛ばしてしまったのだった。

 

 

恐るべき宵ノ坂一族の実力と、自由自在に動き回る地縛霊。

 

ただ幽奈は、まだ中学生の狭霧が心配で追いかけてきただけで、呑子もつられて来ただけだった。

 

 

なんの裏もないその優しさに狭霧の心は解れ、ついに一緒にお風呂に入ることを受け入れたのであった。

 

 

そうして裸の付き合いもするようになり、綺麗な女子高生に成長したのだが、古株の3人からすれば、当時と変わらぬツンデレクノイチのままだった。

 

 

感想

ゆらぎ荘の幽奈さん80話でした。

キリのいい80話で中学生時代の狭霧の話をぶっこんでくるとは、次は新展開かまた夢咲先生を期待してしまいます。

とにかく、呑子の出番があるのは嬉しい限りです。