撮影旅行
意味は分からないが、恩のある監督を万が一から守る為にも本人を何とか納得させ、翌日の映研撮影旅行から撮影することになった。
続々と駅に部員が集合してくる中、最後にやって来たのは真城だった。
監督がキャスティングしたらしく、彼女も町谷とは恋人同士ですなどと身をすり寄せて来る。
そんな場面を見せられて、大人しい一年の水野サキはショックを隠しきれない。
ロケ地の海に着いて、男子達は大島や真城の水着姿に釘付けになるが、一番の巨乳は主演女優の水野で、人が変わったように演技していた。
その日の撮影が終わりカットがかかるまで、水着のブラが取れていたことにも気づかないほどの熱演だった。

大島は終始楽しそうで、とても自殺を考えているようには見えない。
それでも人は見た目通りじゃないのは真城で十分経験しているので、無理矢理納得させて露天風呂の中にも一緒に入った。
そこで自殺するかもしれないと聞かされたことを話すと、彼女は一笑に付し、今はそんなことは全く考えていないし、恋人ができて毎日が楽しいからあり得ないと、可愛く照れた。
しかし、自殺はしないが、今の幸せを壊すものがいたら必ず殺すと言い添えた。

映画と大島の撮影をしながら、気になるのはこの部員の中にいるはずの大島の恋人は誰なのか?そんなことが気になった矢先、大道具の樋口が殺されて発見された。
想像以上に泣いて悲しむ大島を見て、樋口が恋人だったのかと町谷は思った。
もう自分を撮るのは止めてくれと彼女が言い出したところに、真城が現れて止めたら駄目だと言い返した。
反発し合う二人のどちらのいうことを聞けばいいのか迷ったが、大島が耳打ちすると、町谷は真城の手を振り解いた。
二人になると、大島はきっと真城が犯人に違いないと言った。
根拠は樋口の携帯から送られてきた「自殺しなければまた部員を殺す」という脅迫メールで、自殺すると言い出した真城が送ったとしか考えられないということだった。
その時、水野の悲鳴が聞こえた。彼女が指差した崖の下には、先輩二人の死体があった。
町谷はついに山本殺しのことを打ち明けた。
すると大島は、真城に自殺するとメールを送り返して部員殺しを止めさせた後、予定日に自殺の動画を渡すと呼び出して二人で殺そうと提案したが、さすがに彼は乗れなかった。
その日の夜、大島にまた呼び出されると、真城からの返信を見せられた。
そこには他の部員が傷だらけで縛られている前で微笑む真城と、誰かに犯されている水野の動画が添付されていた。

大島は真城を殺そうというが、町谷は妙な違和感を拭えずにいてどちらを信じるか決めきれずにいた。
そんな時、真城から電話があり「私だけを信じて」と言って何の説明もないまま切れた。
自殺予定日。
大島について、屋上で真城を待ち伏せることにした町谷。
大島は自殺の真実味を増すためにフェンスを乗り越え、彼はドアの横でバットを構えて息を潜めた。
やがて真城がやって来たが、ドアの横に町谷がいるのがあっさり気付かれ牽制されてしまう。しかしその直後に、水野が後ろ手のまま真城を突き飛ばした。
真城は逆上し、信じられないような力で水野をフェンスに投げ飛ばした。
その衝撃で大島は弾き飛ばされて手を放してしまい、直後に地面に叩きつけられる音がした。

いいものが撮れたと笑う真城に、町谷は泣き叫びながら何回もバットを振り下ろした。
辺りが血の海になり、真城はピクリとも動かなくなった。
その時、「カット!」と声がかかり、捕まっていたはずの部員が姿を見せた。
水野も自分で縄を解き、お互いの演技を褒め出した。
彼らは自分達も真城と同じ、デッドチューブの参加者だと言った。

感想
デッドチューブ1巻でした。
イカれたアホなユーチューバーがたまにニュースになりますが、これは山田悠介の小説を彷彿とさせるような、少し今を風刺したような内容ですね
原作者がどんな思いで話を作ってるのか知りませんが、とりあえず趣味の悪さ以外の価値が勝手にあると思っています。もちろんおもしろいと思いました。
https://www.kuroneko0920.com/archives/14175
































