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道隆はタクシーを拾って実家に向かっていた。

 

運転手と世間話をしながら、2年ぶりに千歌に会えることを心待ちにしていた。

 

運転手は、2年ぶりなら女子高生が5人殺した事件も知らないでしょう?と話題を振り、彼は凶悪犯罪の低年齢化はアメリカと変わりませんねと返す。

 

そう言いつつ、自慢の妹の写真を見せびらかして、可愛いと言ってもらえているうちに目的地に着いた。

 

しかし、運転手は早く立ち去りたい様子を隠そうともせず、代金を急かして早々に走り去っていった。

 

なぜかと言うと、彼の実家は殺人鬼を罵る誹謗中傷の落書きだらけになっていたからだった。

 

 

ポストにも悪意のある紙切れが詰め込まれ、家の中には誰もおらず鍵がかかっていた。

 

彼はリビングに入り、静まり返った部屋の中を見回した。

 

あの運転手が言っていた半年前の殺人事件の記事が載った新聞が、くしゃくしゃにされて転がっている。

テーブルには、両親にしては珍しいゴシップ雑誌が数冊積まれてある。

 

まさかとは思いながらページを捲っていくと、見間違いようのない千歌の写真が殺人鬼として載っていたのだった。

 

 

千歌は傷の痛みを我慢して、通路に尻を向けながら着替えている最中だった。

その傷が疼く度、やはり真垣がやったことだとは信じられなかった。

 

その時、ドアの方から誰かが話しかけてきた。

 

コラコラダメじゃない。カメラから死角とは言え、見回りからは丸見えよ

 

そう言いながら悪戯に微笑んだのは、いつの間にか重傷から回復した小夜子だった。

 

 

感想

サタノファニ16話でした。

世間にも実情は伝わっているんでしょうが、出る杭は打つのが日本の国民性と言う奴ですね。

まあ、女二人は殺されるほどじゃないかなとは思います。

取りあえず、真垣がポックル並にくちゅくちゅされなくて良かったです。

小夜子が復活したので、また二人で疑問に向き合いつつ、所長に狙われるパターンでしょう。

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