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72話

何とか谷に勝利した洋子たちは、目撃者の乗船客たちを一部屋に集めて監禁した。

 

カウンターを叩き込まれはしたがまだまだ余裕があったカチュアが女医に谷戦の顛末を報告し、目撃者を不必要に殺さない判断をしたと伝えた。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年50号

 

 

谷の死体は洋子の指示で海に捨てていた。

 

洋子の様子を訊かれたカチュアは改めて目線をやり、色々なショックで顔を覆っている彼女を見て、泣いていることは隠し、ただ重傷を負わされて戦力にならないことだけを伝えた。

 

女医はカチュアが洋子を庇ったことに気づいていたが、治療のために吾妻の部屋に連れて行くようにだけ指示して電話を切った。

 

 

まだ殺人鬼の人格が出ている状態で仲間意識を発揮したことは、かつてなかった変化だった。

 

それはつまり、昼夜の人格が確実に混ざり合っている証拠と言えた。

 

 

助手の眼鏡は洋子の真の強さを目撃して驚きを隠せず、千歌との戦いでは手を抜いていたに違いないと思った。

 

そうだとしても、この船上実験だけでなく、洋子が今後も戦える状態に戻らない不安を女医は感じていた。

 

 

その時、また眼鏡がパソコンからのエラー音に騒ぎ出した。

 

巴あやのバイタルサインが消失したのだった。

 

 

 

その頃シアターホールでデブ幹部と戦っていたあやは、薄暗くて狭くも柔らかい中に閉じ込められていた。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年50号

 

 

やがて目を覚ました直後、最初に感じたのはとてつもない異臭だった。

 

あまりの臭さに唾を吐き散らし、気を失っていたことを理解しても自分がどこにいるのか理解できず、熱くてヌルヌルして臭いこの場所に不快感が募っていく。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年50号

 

 

あやがいたのはデブの肉の中だった。

 

ただ食われたわけではなく、スライムのようにぶよぶよ動く腹肉に包まれていた。

 

デブが油地獄と名付けた気持ち悪すぎるこの攻撃はミツバチの蜂球のつもりらしく、あやをスズメバチに例えて自慢気に語ったかと思えば、ただ女を自分の肉で包むことで興奮する変態デブだった。

 

 

その証拠に、あやの陰部をフル勃起した先っぽが突き上げていた。

 

あやは唯一硬いそれがアレだと気づかず手で掴み、その形状からすぐに勃起した肉棒だと分かった。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年50号

 

 

臭さとぬめった肉だけでも気持ち悪いのに、勃起だけ普通サイズの気持ち悪さに吐きそうになったあやは暴れ周り始める。

 

それでもデブには何のダメージも与えられずに素股する形になり、気持ち悪く爪先を伸ばしたデブはあやにぶっかけた。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年50号

 

 

白濁液まみれにされたあやは、不快感の限界を超えそうだった。

 

自分が潮を吹いたように放出されて見えたそれが歯を食いしばっていたせいで軽く口にも入り、言いようのない気持ちに襲われていく。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年50号

 

 

スッキリして賢者タイムに入ったデブは、組長がかけてくれた救いの一言が何だったのか語り出した。

 

デブではなくふくよかなだけで、いいアスをしている。

 

それでアイデンティティを保っていたデブは自らを動けるデブだと自称してデブを認めておきながら、あやにまたデブと言われればキレて肉の中をこねくり回したが、それであやは抜け出すことができた。

 

 

大量にぶっかけたせいで、肉の滑りが良くなりすぎていたのだ。

 

 

デブは自分のミスを取り消すべく、動けるデブの名にかけて圧倒的破壊力の一撃を叩き込んだ。

 

ろくにトレーニングをしていなくとも、デブは自身の肉を支えているだけで脂肪の下にとんでもない筋肉を秘めていた。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年50号

 

 

おまけに精液も塗りたくられた肌は更に刃を簡単には通さず、たるみ切った皮は殴る際に二重のインパクトを与える動きをし、それが圧倒的な破壊力を意図せず生み出していた。

 

 

また吹き飛ばされたあやは、スクリーンの上部まで飛ばされた。

 

しかし落下しながらもシーツを一緒に引き剥がした。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年50号

 

 

それをデブに覆い被せて束の間動きを封じたが、デブはすぐにシーツを引き裂いて頭を出した。

 

だからあやはシーツに覆われた肩に乗り、目玉に刀を突き刺して反撃の狼煙を上げた。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年50号

 

 

あり余ったシーツの上にしっかり着地を決めると、振り返り様に刀を薙いだ。

 

それもいとも容易くデブの肉を切り裂いた。

 

 

デブはもう、斬れるデブに成り下がっていた。

 

シーツにより刃が油に塗れることもなく、動きを封じられたデブはただの肉の塊に過ぎなかった。

 

散々気持ち悪い目に遭わされたあやは、精子をぶっかけられた相応の復讐をするつもりだった。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年50号

 

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