25話②
彼を組み伏せ、喉笛に食らいつこうとする狼。
その一撃が致命傷になることを瞬時に悟った彼は松明を投げ捨て、咄嗟に盾で牙をガードした。
仕留めにかかって来た一発は防いだが、剣に手が届かず、もう一匹もじきに起き上がってきそうだ。
盾で何とか防げているうちに反撃を考えた彼は、背中に通していた槍の柄を握り、力を込めて強引に折った。
そして鋭く尖った柄頭を狼の目に突き刺した。
悲鳴を上げて離れようとするのを逃がさず、もっと奥へとぐりぐり押し込んでいく。

相当な激痛に狼は泡を吹いた。
直後、復活したもう一匹が躍りかかって来た。
彼は冷静にその動きを見極めて飛びかかって来た下をすり抜け、自分で投げ捨てた松明を拾った。

それでまた殴りつけ、燃え盛る炎で直に皮膚を焼いた。
それで怯ませて逆に喉笛を掴んで地面に押し倒し、口の中に棒を突っ込んだ。
狼は爪を出して必死の抵抗をしてくるが決してマウントポジションを譲らず、逃がしはしない。
そして棒を喉奥まで強く押し込み、止めを刺した。

身軽な動きと瞬時の的確な判断で、どうにか狼二体を撃退することに成功したが、まだ本命がくる気配を彼は感じ取っていた。
すると彼の戦闘に笑みを漏らしたアークメイジが呪文を唱え、松明の炎を轟々と燃え上がらせた。
アークメイジのささやかな助太刀。
あくまで依頼した側なのを強調し、直接戦闘に参加するつもりのないアークメイジは、しっかり守ってくれよとエールを送る。

もちろん彼は、言われずともゴブリン相手に後れを取るつもりなどなかった。
感想
ゴブリンスレイヤー外伝24話25話でした。
アークメイジとの出会いから一転、まだモヤモヤが晴れない牛飼娘の機微が描かれました。
ご飯を食べてもらえない牛飼娘の切ない表情が堪りませんでしたね。
そして牛飼娘で清涼感を感じてから、ミステリアスなアークメイジとの初冒険はどんな顛末を迎えるのか?
































