
サタノファニ333話334話335話
ネタバレ感想
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処刑まで待ったなしの状況に筋肉を膨れ上がらせた小夜子が突っ込み、美依那達も加わって千歌たちを助け出すことができた。
しかし目的は桐生を始末して無事に帰ることであり…
333話
ゲス客共を蹴散らしながら、エンマたち傭兵もぶっ倒すことができた。
磔にされて嬲られ、辱めを受けた千歌たちを救出するも、ゆっくり感傷に浸っている暇はない。
煙幕が晴れれば格好の的で囲まれるだけ、ただ船上のどこに安全な場所があるのかと考えても、思いつくものではないが、離れない選択肢もない。
美依那がまた群衆の中に煙幕ボールを投げ入れて混乱を増幅しながらこの場を離れ、一旦、瀬里が思い当たった場所に潜むことにした。

残された者の中で一人、ショタ風兵士だけが千歌の叫びを真面目に捉え、自分の立場とで揺れ動いていた。
一方その頃、カチュアと知花は千歌たちよりもどうにもならなそうなピンチのままだった。
カチュアにはもう体術以外の戦闘力しかない、おまけに瀕死の知花を背負っていて満足に動ける状態でもない。
銃武装の数人と剣の達人相手に、動けない知花だけをどうやって逃がす?
自分だけなら何とかできる計算も立ち、若本にまた会いたい気持ちが込み上げる。
しかし、慕ってくれる後輩を見捨てて逃げるほど、今のカチュアに非情な決断はできそうもなかった。

ここで二人共終わりかと覚悟したその時、銃声より先にターレにぶっ飛ばされ轢かれの兵士たちの悲鳴が轟いた。
急に横道から出てきた頼れる救世主、神崎が何かを積みながら駆けつけたのだった。

しっかり完治して正装に着替えて、小夜子並みの功労賞に値する働きをしてくれた神崎に思わず涙で感謝するカチュア。
しかし神崎から聞いたことのない敬語が飛び出せば、この状況でそんな喋り方をすることにツッコまない訳にはいかない。
すると嫌らしい笑みを浮かべた神崎は早々に、カチュアには聞き覚えのある叫びで正体を示した。
毒で逝ったはずのローランの人格が、神崎に宿っていたのだった…

334話
神崎の姿でターレで兵士共をぶっ飛ばしたから、ケムカインはさすがに普通に敵だと思うが、彼女の喋り方はもう巨躯のデブローランそのもの。
カチュアも戸惑いの中におり、肉体を奪ったのだと自己紹介されるまで、そんな都合が良すぎる展開を思いつきもしなかった。

人格、魂、脳の電気信号。
欲望を満たすための永遠の魂の研究をその身と神崎とに使い、デブの身体が死んだ時点で手術で好きにいじくられた神崎は身体を奪われてしまったのだ。
桐生に匹敵するレベルの身体の耐久性だったローランオリジナルのデブボディから、パワーでは勝るとも劣らないレベルの神崎に乗り換えて、忌々しくきざったく笑う様は不気味。
身体能力は大したことのないカチュアが武器と戦略でデブボディを死に至らしめたのは賞賛に値する戦績。
カチュアはローランの研究対象に格上げされてしまい、脳だけで生き続ける予定に組み込まれてしまった。
一撃必殺の武器はなく、瀕死の知花を背負い、女子プロレスラーと剣士を相手に何ができるのか。
カチュアがまた絶望に叩き落とされかけたその時、神崎がケムカインを蹴り飛ばした。

まさかローランに乗り移られたフリという、まさかの演技力を発揮したのかと思いきや、そうではなかった。
ローランの魂は確かに神崎の中にいて、身体のコントロール権を奪っていたのだが、彼女はまだ抵抗できるだけの意識を保っていたのだ。
まるでエルディア人が通じ合う道のような砂漠空間、それはローランの飽くなき知識欲を現した心象風景。
この世の全てを知りたいレベルで知を求めるローランは、AIチップでも頭に埋めこんで思考と検索を同期すれば、欲望を満たせそうな気もするが、それはまたはるか先の技術になるのか。

ともあれジークのように鎖で繋がれた神崎は地中に押し込められるが、それもまた単なる心象風景。
まだまだ全てを乗っ取らせる気はない神崎も自分が興奮する光景、プロレス会場を思い描いてローランを引き込んだ。
まるで本当に現実の肉体同士でぶつかり合っているような迫力、音、重量感。

ラリアットでぶよぶよに肉をリングに沈め、ストンピングで追い打ちをかける。
めちゃくちゃ動けるデブのローランはアクロバティックに立ち上がりながらタキシードに着替え、風景をまた砂の雪原に変える。
神崎も一緒に全裸の姿にされ、反撃のフライングチョップでぶっ飛ばされる。

また鎖を巻き付けられ、砂の中に押し込まれるが、血霧でローランの視界を真っ赤に染め返す。
精神世界のやり取りなのに、全て本当に肉体にダメージを食らってるような律儀なやり取りと攻防。
心象風景だからか、実際もできるのか、神崎はローランの巨体を抱え上げ、ノーザン・ライト・ボムをキメた。
脳天に全体重の衝撃がきて頭がひしゃげるが、それでもカウント3ギリギリで起き上がり、ガチとエンターテイナーの狭間で焦るローランはふと、本気でプロレスをしている自分にハッとした。
しかしこの熱い戦い、確かに楽しんでいることを受け入れた。

心象風景内での勝負、果たしてどちらが勝って主導権を握るのか…
335話
脳内先頭の結果、神崎が主導権を奪い返してローランを支配下に置いた。
つまり神崎もメデューサの仲間入り、科学者だが遺伝子研究者だが医者だか主軸は分からないが、相当な知識を努力なしで脳内にインプットした高IQレスラーが爆誕した。

味方かと思いきや一転、最高クラスの強敵と対峙することになったケムカインは冷静に状況を見て、一撃必殺の突きを繰り出した。
足で蹴り上げた銃を目暗ましにした勝てば官軍の暗殺剣。
しかし神崎は宣言通りにローランから大量の知識を奪い取った相当な有識者状態であり、この傭兵軍団のデータもバッチリ把握している。
だからケムカインの狙いを見抜いて、白羽取りどころか片手で掴み止めるのも十分に可能、圧倒的パワーと戦い慣れた神崎のセンスが合わさっての達人芸当だ。

掴んで止めたら次はへし折るまでがセット。
これで岡田以蔵の最大の強みが消えて戦うまでもなくなったかと思いきや、ケムカインは体術も十分に修めている元タイ警察のムエタイ使い。
神崎は軽やかな蹴りと飛び膝蹴りを食らわされるが、圧倒的体格差では打撃の重みがイリヤと比べたらあまりに軽く、大してダメージを受けずにバックドロップで叩きつけ返した。
素手の戦いでは実力に差があり過ぎる、サーバーが大量に壊されてカメラもろくに機能しなくなったのか、呼びかけにゼニスの反応もなく、ケムカインはお言葉に甘えて逃げることにした。
ギリギリで命を長らえたカチュアと知花、医者でもあるローランの知識を活かし、神崎はこの場で応急処置することにした。

一方、洋子はアビーに苦戦していた。
硬気功でダメージは受けないが、身軽で素早く手数も多い、シンプルに決定打を与えられないのは洋子も同じ。

アビーもアビーで千歌を助けにさっさと広場に行きたいのだが、ゼニスの指示と洋子を振り切るのも難しく、小夜子が助けるのならそれで我慢しようと思った。
それに洋子を人質にすれば、千歌へのお目こぼしを貰う交渉材料にできる。
だからやり合いながら硬気功の弱点を分析し、見抜いた。
絶対防御に見えるが一度に硬くできるのは一ヶ所、ならばその気功のスピードを上回る連続攻撃なら防ぎ切れないと考え、ナイフを薄く二本に分割して連続二連撃を繰り出した。

反撃も大きく躱す暇もない凄まじいスピードの手数、このまま洋子は押し切られて傷を負わされるのか…
感想
サタノファニ333話334話335話でした。
一難去ってまた一難、また忘れた頃に現れる神崎なのでした。












































