タレラ殺害は失敗したキゥリプだが、まだまともにレースするつもりはなく、ゲンを崖に突き落してからのドキドキ遭難シチュエーションを狙っていた。
だから彼は逃げて今度こそ先を急いだ。
体力もバカみたいにあるゲンは疲れ知らずのスピードを維持して駆け抜けるものだから、ガールズは程なく体力の限界を迎えてしまう。
しかしゲンは罪な優しさを発揮して彼女たちを放置せず、つかず離れずの距離を保って足を止めた。
彼女たちはその優しさに甘えて、おんぶ、結婚、子作りを要求して調子に乗ったはいいが、こけたミリカはガチで足首を痛めてまともに歩けなくなり、見捨てられない彼のおんぶをゲットした。
するとまだまだ動けるタレラとキゥリプは、プライドと大事な足を捨てようとした。

結局、ミリカをおんぶして4人仲良く頂上に向かうことになった。
それから程なく森を抜けると、滝と崖に挟まれた急流で立ち往生しているミツヨシ含めた生徒たちに追いついた。
ここでも特殊な知識を披露したゲンは、スクラム渡渉なら渡れるだろうと言い出した。
何人かで横一列になって隣の人のリュックのベルトを掴み、水の勢いを分散しながら一緒に渡る一蓮托生の方法は、確かに流されずに前に進めた。
しかし、思いのほか水流が強く、女子たちの水着が徐々に脱がされていくというトラブルが起こり始めた。
そんな中、最初からゲンに全裸を披露する予定だったキゥリプは既に潔く裸体を晒していた。

女子たちが全裸になる前にリスク承知で歩くスピードを速めるか、安全第一でゆっくり行くか。
男子たちはもちろんゲンの安全第一に賛成し、まず褐色肌で健康的な揺れる柔肌を堪能することに成功した。
女子の一部はキレ散らかして目を瞑れと怒鳴るが、ゲンはあくまで性的な目的じゃなく、こんなところで視界を失ったら死ぬと言い返した。
この状況になって男子たちは、モテ過ぎて殺意を抱いていたゲンへの気持ちを翻し、ただひたすらに感謝した。
だって、恥ずかしさで顔を真っ赤にしながらもちゃんと命大事にで指示を守る女の子たちを拝めたのだから。

そして、最下位グループに入りながらも彼らは無事に頂上に辿り着くことができ、友玄会は素晴らしい光景に感動した男子勢からの支持を得た。
水着を流されて視姦された女子は、友玄会の女子3人が性的被害に遭ってないか心配するが、当の3人はまさか自分たちが加害者だなんて言えるはずもなく、ゲンの名誉だけは守ろうとした。

そして島にいる多くの新入生はまだ、翠嵐会の手先が紛れ込んでいるなど知る由もなかった…



































