6話後編
ヤマビルの吸盤を人力で外すのは不可能だと判断した睦美はある手を思いつき、何やら液体と物体をシェイクし始めた。
直後、新たにヤマビル二体が繁みから飛び出してきた。
睦美は一網打尽にされないため、法嘩たちに先に行って血液を届けろと指示するが、彼女たちはそう簡単には納得しようとしない。
だから睦美は自分を信じろと言い返し、仲宗根たちを納得させた。

法嘩に傷口の唾液をしっかり絞り出すよう忠告して送り出した睦美は、すぐにお手製の液体の撹拌を済ませるとそれを口に含み、襲いかかってきた二匹に思いっきり吹きかけた。
するとヤマビルは弱ったように動きを止め、二匹で絡み合いながら地面に落ちた。
睦美が作ったのは、病院から持ってきた薄荷脳とエタノールを混ぜた忌避剤だった。

二匹を退けた睦美はすぐに三下に噛みついているヤマビルにも吹きかけた。
するとナイフを刺されても一切動かなかったヤマビルはあっさり離れ、森の中に逃げていった。
解放された三下はしかし、袈裟斬りに切り裂かれたように肉が抉れていた。

それでも睦美は冷静に、残されたヤマビルの歯を取り除き、京介には血の凝固を邪魔するヒルジンという成分を搾り出す役目を任せた。
生きているのが不思議なくらいの三下は、皮肉にもヒルジンの麻酔作用のおかげでそれほど痛みを感じていなかった。
二人は懸命に処置するが、あまりの傷口の大きさに治療が捗らず、三下の容態はどんどん悪くなっていく。
そんな状態でも、三下は葵が無事助かることを願ったが、決して恋愛感情を抱いているわけじゃないと否定した。
京介、法嘩、三下の3人は貧乏で学校の昼飯も用意してもらえず、また買う金もない生活を送っていた。
そんなる日、葵が手作り弁当を振舞ってくれたことがあった。

葵は3人だけに優しいのではなく、ある大怪我から救ってくれた島中の人に恩義を感じ、それを返しているだけだったが、その日を境に彼らは葵と仲良くなっていった。
そして仲宗根たちが無事に血液を送り届けると、すぐに葵への輸血が開始された。
そのおかげで葵の容態は回復に向かい、傷口の血も固まり始めた。
一方三下は目が見えなくなっても、葵が助かる事だけを願い続けた。

そして二人の治療も空しく、三下はヤマビルによって若い命を散らしてしまうのだった。
感想
大巨蟲列島2巻5話6話でした。
理由が分かれば、京介たちの態度にもある程度納得はいきますが、それでも肉バイブ拷問は単なる趣味としか思えませんね。
タイトルの「クライモリ」が、あのスプラッター映画から取ったのか気になりました。
https://www.kuroneko0920.com/archives/64392
https://www.kuroneko0920.com/archives/16417








































