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100話

風呂から上がった彼と、取りあえずの治療を終えたガーディアンたちは食堂に移動して空腹を満たしていた。

 

ただルーミは、彼の懐かしい女の子形態と声に懐かしさを感じ、キアは声の可愛さに着目した。

 

さっそく殺されかけた彼の自衛策は置いといて、彼が徒歩一カ月のサンドリオに向かうつもりだと言うと、キアはユニコーンなら馬七日のはずとアドバイスするが、ルーミが交尾経験者はユニコーンに嫌われる代わりにパイコーンに好かれるが、パイコーンは見つけるだけで困難だと続けた。

 

だから彼は、あのバッテリー式だと思われるワープゲートを調べてみるつもりだった。

 

この時ルーミは、これからの話をする彼とサンドリオに行きたいと願っていた。

 

とは言え自分はこの街を守るガーディアンだし、アマネだけ連れ帰るんだろうかと不安が募った。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年49号

 

 

そんな声に出さない健気な不安など知らず、彼は明日出発するぞと当たり前のようにルーミに準備を促した。

 

ぽかんとするルーミだったが、その当たり前に連れて行ってくれる感じが嬉しくて堪らず、キアの嫉妬には気づかず嬉し泣き笑顔で最高の返事をしたが、心中は乙女の秘密にしておいた。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年49号

 

 

ところで彼は、ミサキの姿が見当たらないのが気になった。

 

 

 

なんとミサキは、たった一人でカルの襲撃を受けていた。

 

夜に森の中に踏み込むという愚を犯したミサキは当たり前のようにカルに遭遇し、取りあえず一体を返り討ちにしたところだった。

 

 

こんな命知らずな真似をするのも、大好きな彼の役に立ちたいがため。

 

健気な乙女心で大胆になったミサキだったが、多勢に無勢で後ろを取られて羽交い絞めにされ、胸を丸出しにされてじっくり揉みしだかれてしまう。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年49号

 

 

それでもバックヘッドバットで背後の一体を倒し、揉みしだき野郎の弱点を素早く突いて仕留めた。

 

彼を愛している今、他のオスに触れられる不快感を身をもって知ったミサキは歪に微笑むが、油断しまくってまた背後を取られ、思いっきり後頭部をぶん殴られてしまった。

 

無防備に不意打ちをまともに食らったミサキは血を垂れ流し、意識が朦朧として反撃どころではなくなってしまった。

 

街が救われたばかりだというのに、無茶をして無残な最期が彼女に迫った。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年49号

 

 

 

一方彼は、一応ゲートを調べてみた結果、科学じゃなくておそらく魔法が動力源だろうと当たりをつけていた。

 

バッテリーならワンチャンあるかもと思ったがシステムがさっぱり分からず、現代から三千年も経っている間に剣と魔法と科学の遺物がごちゃ混ぜになったんだろうと推察した。

 

 

やっぱり徒歩一カ月の道のりに決定したが、ルーミは逆に彼との時間が増えて嬉しかった。

 

そして昨日から見ていないミサキがまた気になったその時、キアがミサキの一大事だと慌てながら呼びに来た。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年49号

 

 

門番に話によれば、口止めされて一人で外に出るのは見逃したらしかった。

 

何をしに出て行ったのか分からないがとにかく捜索開始しようとしたその時、薄汚れたミサキが帰って来た。

 

しかも褐色の巨大パイコーンを連れて。

 

 

ミサキの非処女っぷりと彼のために道程を楽にしてあげようという考えに惹かれたパイコーンから近寄り、カルも蹴散らしてくれた恩馬だった。

 

彼はその身を危険に晒して大仕事をやってくれたミサキを抱きしめ、また惚れ直させたのだった。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年49号

 

 

ハグで愛液を分泌したミサキは自分が同行できない代わりに、もう一つ彼の助けになるよう保険で手練れを連れて行かせるつもりだった。

 

その子は昨日から彼の周囲でうろちょろし続けていた、イケメン好きのペコだった。

 

 

感想

パラレルパラダイス98話99話100話でした。

逆鱗という言葉は知ってても、龍の弱点とは知らなかったです。

石を飲み込んでドラゴン化する予想は外れましたが、また活躍してくれそうな新キャラ登場で期待が膨らみます。

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