
ゴブリンスレイヤー外伝
32話33話34話ネタバレ感想
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偶然出会った新人パーティーの冒険に同行し、ギリギリの戦いを切り抜けた戦士は彼らの輪に加わることを決め、また大切な仲間ができた。
一方ゴブリンスレイヤーは、アークメイジからもらった巻物の鑑定を魔女に頼んだのだった。
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32話
スムーズに話を通すため、受付嬢はぎこちない笑顔で槍使いを褒めそやした。
冒険者として持ち上げられた槍使いは有頂天になり、パーティーを組みたいと言っているのが妖艶な魔女だと聞かされても特段深く考えず、覚えている反応を返した。

受付嬢の頼みなら断る選択肢を持たない槍使いはすぐさまOKを出し、喜び勇んで魔女がいる酒場に飛んでいった。
何一つ嘘は言っていなくても、どうも罪悪感に襲われてしまった受付嬢はどっと疲れ、顔の筋肉をほぐした。
槍使いの実績は保証できるが、人や男としてはどうも受け入れにくい苦手さを感じていて、そも冒険者とは無闇に深く関わらない方がいいと分かっていても、受付嬢の心労は消えなかった。
ともあれ魔女にナイスアシストをした後は、軽い息抜きで酒場のお湯を借りてお茶を淹れ、お茶請けをせがむ先輩を無視してティータイムに入った。
直後、カップに唇が触れる前にドアが開き、気になるゴブリンスレイヤーが入ってくると、受付嬢はすぐさま立ち上がり、無意識に手を上げて歓迎を示し、先輩にからかわれた。

もちろん今日もゴブリンの依頼を求めて来た彼。
他のモンスター退治を勧めても頑としてゴブリンに固執する辺り、アークメイジと頻繁に会っていても変わった様子がないことに、受付嬢はある意味安心すると、まだ口をつけていないお茶を差し出した。
受付嬢が手続きをしている間に、ありがたくお茶を流し込んでいた彼。
あるだけ依頼を受けてさっさと出発しはしても、カップが空っぽになっているだけで受付嬢は嬉しかった。
その頃牛飼娘は、いつもより遅い時間に荷車を引いて街に到着していた。

自然と筋肉がつく道のりを今までなら気にも留めなかったが、女の子としての魅力が減るかもと考えている自分に気づくと、変に笑みが零れた。
聞きしに及ぶ魔法のアイテムなら食料が自由自在に出せるらしくても、自分が食材を届けなければ酒場はたちゆかないし、だから量が多くても仕方ない。
そんなことを考えながら汗をかいて搬入し終えた牛飼娘は樽に腰掛け、胸元に風を送って汗ばむ体を冷やしていく。
そうして休んでいる間も、彼が通りかからないかと気になり、大通りの方を眺めてしまう。

朝方まで帰ってこないなら、彼も一人の男で、誰か女性と一緒にいるのかも知れない。
そんな嫌な想像が頭にもたげた直後、通りの方から彼の噂話が聞こえてきた。
冒険者二人のうち、同期に当たる戦士の知るところによれば、一人の女のところに足繁く通っているというのが専らの噂。
女という言葉に、牛飼娘は反応しないわけにはいかなかった。
牛飼娘は大方の話をスルーし、そのアークメイジについてだけ耳を澄ませた。
とかくアークメイジも冒険者の間では変人で通っており、冒険者というわけでもなく、誰かとパーティーを組むようなタイプに見えない。
だから同じく、一匹狼タイプの彼とは相性がいいだろうと笑う冒険者二人。

しかし牛飼娘にとったら笑えない話。
だが、家主の姪と間借り人をまだ超えていない関係性を否定できず、自分が何か口を挟めるものでもないと思うと、悲しみと悔しさの涙が零れ落ちてしまうのだった。
そして噂をされている彼は、冒険者の特徴を理解しているゴブリンの逆をつき、無防備な状態の奴らを悠々と始末し始めていた。































