5話
どこから見ていたのか、絵美奈は咲坂について何も訊こうともせず、真意の分からない笑顔で部屋に入れて欲しいと頼んだ。
例え怒っていても、歪な契約を結んでいる相手で何を遠慮することもないが、彼が緊張しながら部屋にあげると、絵美奈は乱れたベッドを凝視しながら、咲坂について触れてきた。
前野は責められている気がして、しかし責められる謂れもないと思うと、これも旦那の指示なのかと思うとどうしようもなくなり、酷い言葉を浴びせかけてしまう。
すると絵美奈は、いきなり激しいキスで唇を塞いだ。

ベロチューだけでガチガチに硬くなったそれを取り出され、流れるように根元まで咥え込まれる。
すぐ出てしまいそうになると、今度は唾液でぬめった白磁のような谷間に挟まれてしごかれていく。

そして先っぽだけハムっと包み込まれ、中途半端だったさっきのこともあって勢いよく口内射精させられてしまうのだった。
それを蠱惑的に飲み込んだ絵美奈は、まだまだ彼が硬いままなのでするっと下着を脱ぎ、そのまま跨って入口にあてがった。
また強引に勢いよく腰を下ろして根元まで一気に咥え込み、押し広げられてぴったり収まった感触に恍惚の表情を見せる。
前野はされるがまま動きを合わせ、絡められる舌に絡め返して快楽を貪り合う。

生の激しい上下動で彼はまた射精感がこみ上げ、中出しはダメだと焦る。
しかし絵美奈は望むところだとばかりに腰を止めず、人妻とは思えない学生時代の雰囲気で彼を呼び、そのまま注ぎ込まれる感覚に身悶えたのだった。
すると急に泣き出し、契約したのならこんな中途半端な幕引きはあんまりだと言い出した。
咲坂を彼女か何かと思ったのか、それとも他に契約が破綻するようなことを彼がしたのか。

いつかも彼は、脚本の最後が曖昧だと指摘されたことがあったが、このネトラセ契約の台本も登場人物の最後を書き切るのが怖いと感じていた。
それを見透かしているのか、絵美奈は今日ここに来たのが指示されたからなのか自分の意思なのかはぐらかし、前野が書く脚本で最後まで演じたいと伝えて帰った。




































