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17話後編

試験場には淡水と海水のプールがあった。

 

睦美はここが、前の島にあったメディカルセンターの会社と同じ経営だと気づき、嫌な予感が一気にこみ上げてきた。

 

そう思った直後、海水のプールからイルカが跳ねたので三浦と桃崎はワッと癒されたのも束の間、プールサイドに転がっている変わり果てた職員を見つけて悲鳴をあげた。

大巨蟲列島
著者名:藤見泰高 引用元:大巨蟲列島17話

 

 

干からび、バキバキに折られてコンパクトにされた悲惨な姿。

 

初っ端に出会って体液を吸い上げた蝶は見当たらないが、イルカがやけに何かを訴えかけるように鳴き始めた。

 

その時、双子のアキの後ろからまたしてもカマキリが襲いかかってきた。

大巨蟲列島
著者名:藤見泰高 引用元:大巨蟲列島17話

 

 

カマキリはカマキリでもミズカマキリという種類で、アキはガッチリホールドされてしまうが、仲宗根が素早く殴りつけてどうにか即殺からは逃れた。

 

比較的動きは緩慢で、一匹なら倒せそうな感じだが、プールからは何本もの呼吸管が飛び出しており、睦美は建物内に逃げるよう指示した。

大巨蟲列島
著者名:藤見泰高 引用元:大巨蟲列島17話

 

 

ただ睦美は、これぐらいのミズカマキリが人間をコンパクトにできるとは思えず、他にイルカも恐れる脅威がいるのだと気づいた。

 

それはすぐに激しい羽音を立てて現れた。

大巨蟲列島
著者名:藤見泰高 引用元:大巨蟲列島17話

 

 

プールに飛び込んだそいつは容易くミズカマキリを捕まえて、小枝のようにバキバキとへし折り始めた。

 

 

睦美は戦慄いた。

 

ミズカマキリをものともせず、水中にも優雅に潜れるタガメは最大の水生昆虫で、水陸両用で空も飛べる恐怖の捕食者だった。

大巨蟲列島
著者名:藤見泰高 引用元:大巨蟲列島17話