18話後編
イルカが無事でいるのは海水のおかげであり、タガメはよっぽどでない限り海水に入ることはなく、肉食水生昆虫にとって水面の水音は食事の合図だと睦美は注意を促した。
そして仲宗根が出て行く前に何事か耳打ちした。
外はもう大粒の雨が降りしきっており、体感気温はかなり下がっていると思われる。

タガメがミズカマキリを夢中で吸っている隙に、仲宗根は数十m離れた倉庫までじりじりと進んでいき、見つかった時に備えて三浦とアキが注意を逸らせる位置についた。
仲宗根の背中を眺めながら、アキが改めて何があろうとも助けるつもりはないと宣言するので、三浦はなぜそこまで協力を拒否して敵視してくるのかと、率直な疑問をぶつけた。
それはやはり、この混乱が起こったことで島外の人間の醜さに晒されたせいらしく、睦美にどれだけ命を救われても冷えて固まった心が解ける気配はなかった。

そうこうしているうちに倉庫まであと少しのところまで来た仲宗根は逸る心を抑えられずに走り出し、間抜けにも滑って転んでしまった。
その音は雨音に消され切れず、タガメの興味を引いてしまう。
アキは素早く水をばしゃばしゃやって自分に注意を向かせるが、いざターゲットにされるととんでもない怖さ。
それでも三浦も走り出し、できるだけ仲宗根から遠ざけようとした。
そのおかげで仲宗根は無事に倉庫に辿り着き、三浦とアキは出入り口まで全力疾走して距離を稼ぎ、一心地つきたかったが、タガメはほんの何秒かで数十mを泳いできて、息つく暇を与えてくれない。

鋭い前脚を寸でのところで躱したアキはしかし、体勢を立て直す前にもう一発振り下ろされそうになるも、三浦が銃弾をぶち込んでやるが、タガメにほぼダメージはないようだった。
仲宗根がバッテリーを手に入れて建物に戻っている途中、アキは三浦のマシンガンを奪い取ろうと醜い争いを仕掛け、わちゃわちゃしている内に二人諸共タガメの餌に。
その時、プールからイルカが飛び出してタガメに体当たりを食らわし、二人を助けた。

二人はすぐさま海水プールに飛び込んで避難するが、陸に出たイルカはばたばた戻ろうともがくがタガメに捕まってしまい、バスッと嘴を突き刺されてしまう。
するとカマキリ同様、体液を吸われてみるみる干物のように萎れていった。
イルカの尊い犠牲に三浦が泣いて感謝していると、アキはブーメラン100%でいがみ合っている場合じゃないと檄を飛ばしたのだった。

感想
大巨蟲列島17話18話でした。
千歳がクズたちに靡いているように見せかけていると分かって一安心しましたが、その辺はずっと清らかでいて欲しかったですね。
それにしても、京介やアキには特にお前が言うなとツッコみたくなりますね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/75809
































