PR掲載中

162話

コンクリ散弾で致命傷は受けなかったものの、近づくことさえできなくなった。

 

二弾目も何とか避けるのが精一杯で、桜川の圧がどんどん高まっていくばかり。

 

よしんば距離を詰めても高速ハンマーを避けなければならず、離れれば散弾が飛んでくる。

 

刀が折れていなくても桜川の強さには関係なく、千歌たちではまず勝てないとあやは悟った。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2021年14号

 

 

見逃せば仲間たちが皆殺しにされるのは必至で、あやは心を鬼にする覚悟を決めると、襟元に隠した発火薬を取り出して服薬した。

 

そして都井睦夫と一体になり、完全発火した。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2021年14号

 

 

あやは刀をくるくる回すと、柄頭の方を桜川に向けた。

 

 

そもそも津山三十人殺しの都井睦夫は、侍じみた刀使いというわけではなかった。

 

用意周到に凶行の準備を整えた都井は、日本刀など刃物数本の他に、改造した散弾銃とたっぷりの弾丸も用意するほど入念に討ち漏らすまいとしていた。

 

そんな都井を宿しているあやも当然、ただの刀一本で乗り込んでいなかった。

 

ナイフの柄に銃を仕込むのがオーソドックスな隠し武器であり、銃で9割方の犯行に及んだ都井はそのまま、刀より銃の扱いに長けていた。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2021年14号

 

 

 

飛び道具に気づいた桜川はすぐさまコンクリ散弾をぶっ放すが、まずそれを避けたあやは次に放たれるまでの1秒で懐に飛び込んだ。

 

距離を詰めれば散弾の範囲からも逃れられ、斬撃を繰り出して桜川に防御させる。

 

ハンマーで受けた桜川の背後に回り込んだあやは、人類最高峰の殺し合いに終止符を打とうとした。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2021年14号

 

 

しかし指が動かず、横っ腹にハンマーをぶち込まれてしまうのだった。

 

 

無防備で一撃を食らったあやは壁まで吹っ飛び、完全に意識を失った。

 

桜川は止めを刺そうとするが、名前を呼んで勝利を褒めてくれる龍野の言葉には瞬時に反応して乙女モードになれた。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2021年14号

 

 

さすがの龍野もあやを失うのは惜しいらしく、桜川の友達に仕上げるつもりだった。

 

そしてトカゲカメラで見ている女医に向け、これでもかと気持ち悪いドヤ顔を見せつけた。

 

あやは頭に毒を仕込まれており、いつでも厄介払いされる状態だった。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2021年14号

 

サタノファニを読むならこちら