悪魔の体躯と武の極致
しかし二人は応急処置を受けると立ち上がり、最後までヤルと言い出した。
全員が止めるが誰も力づくでも止められるはずのない強い意思で、二人は再び構えを取った。

右腕を破壊された海空と、片目が朧げなアレフティナ。
アドバンテージは大きくアレフティナにあり、柔道家とは思えぬ破壊力とスピードもあるパンチで先手を取ると、膝蹴り、重傷の右腕を容赦なく狙う蹴りと攻め立て、把握しにくいリズムで追い込んでいく。
空手家のお株を奪うような打撃を繰り出せるのも、彼女が才能と体躯に恵まれた稀有な人間だからであり、そこまで強く育て上げたのは日本人女性柔道家だった。
終戦間もない日本で兄から柔道を教わり、日本に見切りをつけてブラジルで普及に努め、やがてアレフティナと出会ったのはウクライナの街角。
出会いには一悶着あったのだが、師匠は圧倒的な強さを見せつけたことで、アレフティナの人生を大きく導くことになった。

ラッシュを受けて吹っ飛ばされた海空に勝ち目はないと誰もが思い、本人もやられるがまままた手首を掴まれてしまう。
先手を打つでは返され、後の先では遅い。
その狭間を掴んだ者が勝者だと悟っている二人の間で、分かれ目となる刹那が訪れた瞬間、近くで観ていた別の二人は最高レベルの二人に興奮し過ぎたのか、恐怖を覚えたのか粗相をした。

そして内股をすかした海空は逆に足払いで蹴り倒し、地面に着く前に突きで止めを刺そうとした。
それでもアレフティナは殴られながら殴り返し、今度はどちらが優勢とも言えない気力だけのボコし合いが始まった。

だはやはり、打突のテクニックも鋭さも海空が凄い。
ならば努力では得られない体躯のアレフティナは形振り構わぬドロップキックを繰り出す。
まさに母と双子の片割れの命を吸い取ったかのように、生まれながらに巨躯のアレフティナは国の業と哀しみを背負って強さを求めて来た。

それは柔道でなかったとしても、世界一になれる十分な強い意思だった。
その意思を上回るために、海空は父が得意だった弓受けの構えを最後の攻防に選んだ。
最後に空手家と柔道家に戻った二人は、やはり主人公が勝利したかに思えたのだが…

感想
はぐれアイドル地獄変13巻でした。
面白度☆6 バトル度☆9
やっと長い戦乙女シリーズが終わりました。
アイドル要素がない完全なバトル漫画状態でこれはこれで嫌いじゃありませんが、もう少しこじんまりとしてても良かった気がします。
「はぐれアイドル地獄変」ネタバレ最新14巻。世界最強でも潮を噴きまくる着エロアイドルのまま挿入アリIV!

































