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ライムライト・レモネードジャム

 結末

午前4時のチャイムがなった直後、眼鏡の森が喉を貫いて自殺した。

 

彼の背中には「怒る、立つ、走る」と書かれていた。

 

 

彼だけが自殺したことから、自分の背中に書かれている合図だけが発動するんだと分かった。

 

しかし、今までと比較にならないほどハードルが低い合図に、C組の恐怖は最高潮に達する。

 

その中で、なぜか園田だけには何も書かれていなかった。

さらに躓いて転んだにも関わらず、自殺行動を取らなかった

著者名:近藤しぐれ 引用元:シグナル1004巻

 

 

 

気が狂ったおかげなのか分からないが、しかし彼女に助けてもらうのは難しい。

 

残り僅かになった彼らの間に緊張感が漂い、背中を見せないように前を向く。

 

こうなったら少しでも合図を減らして、自分が助かる可能性を上げるしかないと皆が考えていた。

 

 

自分の合図が分からない以上、起きた直後に見た合図を頼りに駆け引きで死に誘うしかない。

 

和田は清水に足元の血に気をつけろよと親切心を見せるが、裏があると思った彼女は彼を疑った。
その直後、顔の皮を剥いで自殺してしまった。

 

背中には「他人を疑う、手の平を合わせる、涙を流す」と書いてあった。

 

 

続けて渡辺に「右手を上げてみろ」と迫り、彼はどうしていいか分からずに、羽柴にどうすればいいかと訊いてしまった。

質問する、右足から歩き始める、鼻をすする」が彼の合図だった。

 

和田は全員を殺すと宣言した。

著者名:近藤しぐれ 引用元:シグナル1004巻

 

 

迷いのない態度に、樫村は本気なんだと感じた。

 

それでも、最後まで人を殺すことだけは絶対にしないと改めて心に誓った。

 

そんな彼女の思いとは逆に、全員が彼女に視線を向けていた。

 

村瀬はなぜか自分のことを「お兄ちゃん」と慕うようになった園田に、「樫村のことは好きか?」と訊き、園田は躊躇せずに「きらーい」と答えた。

だったらいじめてやれと指示し、園田はカッターを手に迫る。

 

 

誰も樫村を殺すことを止めようとしない。

 

彼女に科せられた合図は「後ずさりする、片目をつぶる、太陽の光を浴びる」だった。

著者名:近藤しぐれ 引用元:シグナル1004巻

 

 

彼女が生き残ったまま朝を迎えれば、全滅は免れない。

 

 

樫村は死が間近に迫った今、C組での学校生活を振り返った。

 

退屈な毎日だと斜に構え、学級崩壊に苦しむ下部を見下し、いじめに遭う朝比奈を傍観することで傷つけ、小宮山の絶望に気付きもせず、周りをバカにしていただけだった。

 

そんな自分の醜さに気付いた彼女は、自分が傷つけてきた相手に謝罪の言葉を叫んだ。

著者名:近藤しぐれ 引用元:シグナル1004巻

 

 

 

その時、樫村を陥れようとした箕輪が園田の前に立ちはだかった。

 

自分のせいで追い詰められた小宮山が言っていた「バカさ」は、きっと保身のためだけに他人をいじめて、無視して、殺す心の弱さのことだと思う。

 

だから、もう殺し合いは止めようと諭した。

 

しかし和田は「だから?」と訊き返すだけだった。

 

彼は樫村にチラチラ視線を送り、訝しんだ彼女は箕輪の背中を見た。

 

気配を察した箕輪が振り返ろうとしたのを樫村は止めたが、遅かった。

箕輪は首を叩き折って自殺。
くしゃみ、後ろを振り向く、汗を拭く」が合図だった。

 

 

村瀬もわざわざ自分で仕留めようとしたが、あえなく自滅して自殺。

 

お兄ちゃんが死んだと喚き始めた園田は、樫村に怒りをぶつけてカッターで切りつけてきた。

 

その時、榊が園田の腕を掴んでカッターを取り上げた。

著者名:近藤しぐれ 引用元:シグナル1004巻

 

 

 

榊は小宮山がゲームの準備を終えた時に目覚めていた。彼女にゲームを止めるよう説得したが、始まってしまったゲームは止められないと言われた。

 

だから榊は彼女を殺した。

 

樫村を守る。それが最優先事項だった。

 

 

彼は語り終えると園田も殺し、もう一人生き残っていた女子の奈良も躊躇なく殺した。

 

和田はずっと気に食わなかった榊に抱えていた苛立ちをぶちまけるが、彼はまたあっさりと首にカッターを突き刺した。

 

 

残りは羽柴だけだった。

 

催眠にかかっていなくとも、もはや駒の一部に取り込まれた自分にもゲームを終わらせる権利があると言った榊に、羽柴はゲームから抜けていた園田を殺す必要はなかったと言って怒りと悲しみの涙を流した。

 

羽柴は落ちていたガラス片を榊の首に突き刺し、窓からダイブした。

 

 

榊が倒れると同時に、和田が動き出した。

 

榊は最後の力を振り絞り、「太陽の光を浴びる」が合図だと伝えた。

 

だから、和田を殺して太陽が昇るより早く自殺催眠が解ければ助かる。

頼む、生き残ってくれ。そう言って事切れた。

 

 

無理無理無理無理無理無理!!!!

 

そう叫びながらも最後には、生きたいのよ!と叫んで和田に止めを刺した。

著者名:近藤しぐれ 引用元:シグナル1004巻

 

 

その直後に朝日が彼女に降り注いだ。

 

だが暗示は発動しなかった。

 

そして、下僕が姿を現した・・・

 

 

感想

シグナル100は4巻にて完結です。
面白度☆7 救いのない度☆9

下僕が出てきてからのラストは実際に読んで確認してもらえればと思います。デスゲームの勝利者になった樫村は驚愕の真実を知らされますが、果たしてそれは一体・・・

デスゲーム系は数多くあれど、これはトップレベルの厳しい条件だと思います。その理不尽さ故の緊迫感がありますし、リアルよりの絵柄もマッチしていて良かったです。

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