そんなことをしているからか、面接で次々落とされ、貯金は確実に減っていって、経済的にあまり頼れないふぅくんのことが、憎らしくさえ思えてきてしまっていた。
ハローワークに行けば、同じ穴の狢ばかりの中に放り込まれて憂鬱になる。
精神的に参ってても、それはある意味自分のせいで。
でも、そういうとこに気付かないふぅくんは、家賃を入れといてだの、家にいるなら家事をちゃんとやれだの言うだけで、一切の思いやりがない。
著者名:新田章 引用元:恋のツキ3巻
そう言う時は伊古くんと会って癒されたくなる。
でも彼も、お年玉とバイト代をはたいて買った中古のビデオカメラ片手にはしゃいでいて、それが妙に癇に障って見える。
彼は何も悪くないのに、ワコとの恋だけに一喜一憂しているだけの彼を見ていると、苛立って、泣きたくなって涙を流して、ただの八つ当たりで大きな声をぶつけてしまっていた。
著者名:新田章 引用元:恋のツキ3巻
でも伊古くんは、そんなワコも優しく受け入れてくれた。
自分もイライラして家族に八つ当たりしたりするし、不満でも不安でもやっぱり言葉にしてくれないと分からないから、本音を言ってくれたことが嬉しいって。
随分前向きになれてから帰ると、キッチンの水道が水漏れしてることに気付いた。
その時、水野さんから電話がかかってきて、映画撮影の現場でバイトをしないかと誘われた。
それを晩御飯中にふぅくんに話してみた。
一日だけの話だったから当然断ったのに、それをさっさと打ち切って、仕事をちゃんと探してるのか催促してきて、断ったって言ったのに、映画の世界に半端に足を突っ込むのは、映画館で働いたから十分でしょって言う。
「どうせ、作る才能も情熱もワコにはないんだから」って。
著者名:新田章 引用元:恋のツキ3巻
その一言で、もう我慢できなくなった。
「どうせ」って何?
ナチュラルに下に見てない?
今までそう感じること、いっぱいあった・・・
真剣な話をしてるのに、笑ってごまかしてまたテレビのリモコンを独占して、話を逸らそうとする。
著者名:新田章 引用元:恋のツキ3巻
もう何を言っても響かないし、思いやりを持ってくれるのも一瞬だけだと諦めた。
何回言っても直さない彼が脱ぎ散らかした靴下を洗濯機に入れて、キッチンの水漏れを受け止めていたコップに溜まった水を流して・・・
それから、「今までありがとう。別れて下さい」って、やっと伝えられた。
著者名:新田章 引用元:恋のツキ3巻
感想
恋のツキ3巻でした。
面白度☆7 ゲス度☆7
浮気、二股なんて大して珍しくもないとは思いますが、うだうだしているのがイライラしますし、彼氏の気遣いのなさとか自分を顧みようとしないところもイラつきます。
やっと別れを切り出したものの、彼が素直に受け入れとは思えない。
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