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「ファミリープラン」ネタバレ最新1巻。金で叶えられる人生設計!だから金で善良性を失ってしまう大人たち

ファミリープラン1巻
ネタバレ感想

ファミリープランのネタバレ最新エロ画像(raw/pdfは危険)、感想、配信サイトを紹介。

 

作・本田優貴。

表裏一体の離婚と結婚を描いた次は、金に狂う大人たちの話。

 

 

ファミリープラン1巻

ぼさぼさの髪、不精髭、据わった目つき。

 

歯磨きをし終わった男は不意に血溜まりを思い出して吐き気を催すが我慢し、静かに玄関の覗き穴から外を見た。

 

手には金づち。

 

誰もいないのを確認してから外に出て改めて誰もいないのが分かると、誰にともなく挨拶をした。

ファミリープラン
著者名:本田優貴 引用元:ファミリープラン1巻

 

 

部屋では妻の彩乃がお腹が痛いと座り込み、仕事も行きたくない、もうすぐ引っ越しだがそれも不安だと愚痴を零す。

 

結婚して2年、そろそろ名実共に手に入るマイホーム。

 

夫の優介は理想のファミリープランを語り、いつものように変顔で笑いを誘って元気を出させてから妻を見送った。

 

 

一人になって思い出すのは、大金を手にして笑っていた母の顔だった。

ファミリープラン
著者名:本田優貴 引用元:ファミリープラン1巻

 

 

彩乃が帰ってきた頃には土砂降りで、妻が夕飯の支度をしている内に優介は玄関にシートを敷き詰めて小さなプールのようにした。

 

夕飯を食べている途中で訪れた時間帯は、二人にとってそっと息を潜ませるしかないストレスの元。

 

こんな土砂降りでも合羽を着こんでやって来た梅沢という男は、どれだけ無視されても玄関越しに語りかけてくる。

 

郵便受けから漏れてくるカレーの匂いも相まってなんだかんだと恨み言を繰り出した男は、郵便受けに小便を放出してスッキリしてから帰った。

ファミリープラン
著者名:本田優貴 引用元:ファミリープラン1巻

 

 

松本夫婦はなぜ、口調だけは丁寧だがおぞましい犯罪行為を定期的に仕掛けてくる変態に粘着されているのか。

 

それは二人が押入の中に神棚を作って祀っている数千万くらいの札束が原因だった。

 

何人かの大人が大金で狂ってしまった経緯は、一年近く前まで遡らなければならなかった。

ファミリープラン
著者名:本田優貴 引用元:ファミリープラン1巻

 

 

 

優介の髪がまだ短くて身綺麗にしていた頃、夫婦は新築が欲しいが色々妥協して中古リフォームが現実的かと話し合い、もちろん子供も欲しいがもはや贅沢品と言える子育て罰のような政治経済の状況に溜息を洩らした。

 

彩乃は特にお金さえあれば色々解決できると信じていたが、家族崩壊を経験している優介は金銭的に足るを知ることを心得ていた。

 

そんな頃に、とある自然散策ツアーに参加して上高地を訪れた。

 

ガイドはあの梅沢というおっさんと、奥山というどこか色気がある美人の二人だった。

ファミリープラン
著者名:本田優貴 引用元:ファミリープラン1巻

 

 

家族連れに高齢者にカップルにと老若男女の参加者がいる中、滞りなく穏やかな散策を楽しみ始めた。

 

松本夫婦は道中、住んでいるところが近いらしい小さな男児連れの石橋一家に話しかけられて、少し距離を縮めた。

ファミリープラン
著者名:本田優貴 引用元:ファミリープラン1巻

 

 

朗らかな時間が過ぎ去ると、優介はトラウマとのギャップに一瞬苦しむが、改めて石橋一家のようなマイホームと子供とたまに遠くに出かけるような家族を作りたいと思った。

 

奥山が男連中にモテているのを横目に、野生の猿を見つけた二人はしれっと遊歩道から茂みに入ってスマホで撮ろうとして失敗するものの、別のスルー出来ない物を画面に捉えた。

 

それは血か泥で汚れたお札、しかも一枚ではなく数千万はありそうな鞄からあふれ出た札束だった。

ファミリープラン
著者名:本田優貴 引用元:ファミリープラン1巻

 

 

血も付着しているしどう考えても事件性がある金としか思えず、彩乃はすぐ通報しようとするが圏外、そうこうしている内に優介は秘密にしてゲットしたい欲望に支配され始める。

 

見た感じ、相当長い期間を土に埋もれていて、昨日の嵐で露出した様子。

 

捨てたのか隠したのか、今すぐ何者かが取りに来る可能性は低い。

 

これがあれば新築が手に入ると彩乃に提案した矢先、姿を消した二人を探していた奥山に見つかった。

ファミリープラン
著者名:本田優貴 引用元:ファミリープラン1巻

 

 

もちろん瞬時に札束が見つかったどころか、何mか奥にも同じくらいの札束を奥山が見つけ、合計鞄三つ満杯の量があった。

 

まず一億はあるだろう額に優介は山分けしかないだろうと思ったが、奥山が真っ先に通報した。

 

しかし、彩乃のスマホは圏外で、警察が現地に捜査に来ずに届けて欲しいだなんて明らかにおかしい。

ファミリープラン
著者名:本田優貴 引用元:ファミリープラン1巻

 

 

場の主導権を握られて、車までホイホイと運ばされた二人だが、どう考えても嘘の通報だという認識で一致した。

 

 

昼休憩、奥山は何食わぬ顔でアプローチしてくる参加者を笑顔でいなしているが、優介は疑いながらも大金が人を狂わせることを目の前で見てきたことから、全て見なかったことにしたかった。

 

しかし石橋一家が話しかけたきたことにより、優介はポロポロと大金を見つけたことを話してしまったことで、届主が最高二割もらえる権利に改めて思い至った。

ファミリープラン
著者名:本田優貴 引用元:ファミリープラン1巻

 

 

ネコババという罪悪感を背負わずに、正当な権利として新築の頭金くらいは手に入るチャンスを奥山たちに掠め取られた不条理。

 

すると彩乃が怒りと欲望に支配され、奪い返す意思を固めてしまう。

 

二人の理想のファミリープランには、どうしたってかなりの大金が必要だった。

ファミリープラン
著者名:本田優貴 引用元:ファミリープラン1巻

 

 

散策ツアーが終わり、大人の醜さが爆発し、取り返しのつかない事態が発生した。

 

怒号。

うなりを上げるタフト。

砕け散る窓ガラス。

夥しい血の海。

 

金は人を狂わせた、いや人は金で狂える…

ファミリープラン
著者名:本田優貴 引用元:ファミリープラン1巻

 

 

感想

ファミリープラン1巻でした。

ただ離婚してないだけに近い、資本主義社会と今だけ金だけ自分だけの自公政権と人の業を表した、やはり気持ち悪さたっぷりのサスペンスで良かったです。

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