13話
心臓の血を飲んで美輪子が力を蓄え続けていれば、ちかの体の中にある抽出液はちゃんと働き続ける。
美輪子は飲み切れなかった血を彼に飲んでいいと言うが、彼は人間らしさを持った千晶の顔が浮かび、すぐに飲もうとは思えなかった。
すると美輪子は残りの血を口に含み、強引にキスをして口移しで彼の喉に流し込んだ。
血を飲んで元の姿に戻った彼の口の周りは血だらけで、美輪子はそれを丁寧に舐め取っていく。
彼は血を飲む異常性など忘れ、唇に触れる感触に頭がボーっとしていた。
著者名:佐藤洋寿 引用元:屍牙姫2巻
それからというもの、授業中もちかといる時も唇にあの感触が残っているような気がして、気になって仕方なかった。
だから、蕩けそうになったあの感覚を上書きするため、帰り道の途中でちかと初めてのキスをした。
彼女は初めてで照れながらも嬉しそうな顔をするが、彼は物足りなさを感じてそれが顔に出て、気まずい空気が流れた。
最近彼の様子がおかしいことに彼女も気づいていたが、彼はうまくごまかせないまま、逃げるようにその場で別れた。
著者名:佐藤洋寿 引用元:屍牙姫2巻
彼女は浮気かなにかを考えてボーっとし、近づくバイクに気づかずに横断歩道に入ってしまった。
彼女が目を瞑った瞬間、あの橘壮一がスッと間に入り、腕がぐちゃぐちゃになりながらもバイクを止めたのだった。
彼女はその怪我に気づかず、お礼を言っている時、広田が通りかかった。
死んだはずの壮一がいるのにも驚いたが、彼女の腰を抱き寄せたのを見て頭に血が上る。
しかしその時、血の効果が切れてまた肌や髪が白くなり始めてしまった。
すると壮一は、その変化や美輪子とどんな関係にあるかも知っていると、おぞましい笑みを零した。
著者名:佐藤洋寿 引用元:屍牙姫2巻
14話
彼は壮一から彼女を離れさせようとするが、髪や肌が変わった化物の姿を見られるわけにはいかず、壮一が大人しく帰ろうとしているのを見て、自分もその場を離れた。
彼女はどっちを追いかけるか迷ったが、明らかに様子がおかしかった彼ではなく、助けてくれた壮一を追いかけ、二人の関係や、さっきの会話で出た美輪子とは誰なのかを訊ねた。
それに壮一は、世界に4人しかいないオリジナルの血族だと答えたが、もちろん彼女にはさっぱり意味が分からなかった。
壮一はしばらくの失踪からまた今までと変わらず学校に通い出したが、いじめの的にされるのも変わらなかった。
しかし、新しい主に蘇らせてもらい、使い魔に成り立ての彼は、猟爪の使い方を試す意味でもいじめられたその日の夜にいじめっ子を殺傷せしめた。
著者名:佐藤洋寿 引用元:屍牙姫2巻
そして、美輪子への憎悪をより一層募らせた。
感想
屍牙姫2巻でした。
面白度☆8 もげ度☆8
斬り合い刺し合いの殺し合いで血生臭い中、ちかの腕がポロッともげたのは、あっさりしすぎててそれが余計に可哀想でした。
純粋な被害者ですし、ファーストキスが口が臭いんじゃないかと気になるような反応をされるしで、上がったり下がったりで大変な子です。
千晶も出た瞬間退場ですし、感染者はこれからもわんさと出そうですね。




































