
無邪気の楽園パラレル3話
ネタバレ感想
無邪気の楽園パラレル3話スピンオフのネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。
真夏とボディペインティングをし合ったハロウィン。
リオと二人三脚の練習をして、ちょっと絆を強めたりした前回。
まだ正妻の出番は訪れず、今回はしっかり者でもちょっと天然な奈子が登場だ。
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3話
大晦日の夜。
寝る準備を整えていた奈子はベッドに座りながら、省太と電話で楽しそうに話していた。
二人とも好きなバスケットの話題で、彼はあるNBA選手が活躍した試合の話をするが、奈子はその試合を見ていなかった。
じゃあ三学期にビデオを持っていくよと彼が言ってくれたところで、奈子は明日の朝は早いからと話を切り上げた。

明日は新年元日。
元旦まで、もう何時間もなかった。
まだ陽が昇っていない早朝四時。
外に出ると一瞬で冷たくなっていく手に息を吹きかけながら、奈子は誰もいない静かな住宅街を抜け、高台にある神社にやってきた。

既に初詣に来ている人がチラホラ。
まず売店で番をしている神主に新年の挨拶をすると、まだ手伝いの時間には早くて驚かれるが、奈子は寒稽古で早起きに慣れていると答えた。
社務所の中に入ると、他に手伝いに来る予定の二人はまだ来ていないようだ。
それは置いといて、奈子はすぐに仕度をしに、奥の一室へ入っていく。
ハキハキ答える奈子に神主は目を細めて擦れた声で褒めるが、その全ては奈子に届いていなかった。

奈子は着てきた服を下着まで全て脱いで裸になり、その上から薄い着物一枚を羽織り、腰紐をギュッと縛って禊をする仕度を整えた。

見る方も寒そうな格好のまま裸足で部屋から出られる庭に出て、こんこんと溜まっている水を木桶で一掬いしながら、この神社が縁結びのご利益あらたかでも、鍛錬の場にしている自分には関係ないことだと思い、気合を入れて水を被った。
えいっと気合を入れても冷たいものは冷たく、身体の先端に千切れんばかりの痛みを感じた。

しかし、ひと浴びで禊は完了しない。
再度気合の声を振り絞り、痛み、寒さ、冷たさに耐えながら何度も自分にぶっかけまくる。
その水音と気合の声は参拝客にまで届き、一体何事かと驚かせていた。

ただ神主は、まだ幼い少女が響き渡らせる声を新年早々に聴けて、満足気に微笑んでいた。





































