だから、出会った頃のニート要素は一切なく、家にもたまにしか帰れないほど多忙を極め、帰ってくる時にはマネージャーに送ってもらい、出かけていく時にもマネージャーが迎えに来て翌朝にはまた仕事に向かうみっちりスケジュールで働いていた。
それでも、たまに帰れば息子におもちゃを、ゆずには新作のブランド品を、小春には性欲を持て余さないようにピンクローターを。

そうして一度落としてから、小春が好きそうなブランドスニーカーを渡して、喜びの度合いを大きくさせる演出までしっかりこなしていた。
忙しさの合間を塗って帰ったからには、しっかり夫婦の営みをするのも必須だった。
ショートカットになって熟したエロさが増したゆずに激しく腰をぶつけてここぞとばかりに性欲を発散し、ゆずもしっかり受け止めて第二子の準備も万端だった。

そんな時は小春が麟と一緒の部屋で寝るのは今も変わっておらず、またいつ帰ってくるか分からない龍を思い、我慢して次を待つのだった。

産婦人科の待合室で、音楽雑誌を見たことをメッセージで送ったが、相変わらず龍は既読スルー。
イライラと不満を感じた直後に名前を呼ばれて診察室へ。
不妊は男性側に問題がある場合も多いので次回はぜひ旦那さんも、と医者に言われても、ゆずが麟を授かった以上、自分に問題があるとしか思えなかった。

そして帰りのショッピングモールのCDショップ。
でかでかと龍のポスターが貼られ、大々的に売り出されているのを見た小春。
後から思えば、この頃には既に崩壊が起きていたんだと思わずにはいられなかった。
































