20話
今度は美羽が悶々とした夏休みに突入し、宿題に集中できなくなっていた。
事あるごとに浮かぶのは彼の顔で、その度に顔が火照るが、どうしてそうなるのか分からなかった。
そんなある日、悶々とさせる原因の彼が訪ねてきた。
この前勃起を太ももに擦り付けながら胸を揉んだことを平身低頭謝り、お詫びをしたいと言うので、彼女は一緒に図書館で夏休みの宿題をしようと誘い、そんなことで許してもらえるなら同じく集中できない彼も願ったりかなったりで断る理由はなかった。
翌日、図書館前にいた彼女のミニスカワンピース姿に、彼はさっそく興奮してしまう。

しかし、机に向かって宿題を始めると、今度興奮し始めたのは彼女の方だった。
ガリ勉だが勉強ができない彼は問題とにらめっこして必死に考えている。その横顔をチラッと盗み見ただけで鼓動が高鳴っていた。
そして問題が分からない彼に解き方を教えてあげると素直に感謝してくれる。
そうして頼られるのが嬉しく、無意識に言葉に出していた。

学級委員として嬉しいなどと思わずごまかしたその時、彼の消しゴムが机の下に落ちた。
当然それを拾おうと潜り込んだ彼だったが、彼女の太ももを間近に見てしまい、また興奮してしまう。

慌てて消しゴムを拾った彼が興奮で汗をかき出したなど知る由もなく、パタパタと胸元に送る風で彼の汗の匂いが流れてきて、彼女もまた密かに興奮していた。
また分からないところを教えてもらおうとして、彼は何気なく身体を寄せてくる。
それでまた彼の匂いを敏感に感じ取った彼女は顔が火照るのが分かり、どうして彼の匂いに不快感を感じないのか考えてみた。

不快感どころかむしろ好きで、気づけば自分から嗅ぎにいっていた。
初めて男子をそんな風に感じるのは、もう好きになっているんだと思うしかなかった。





































