8話
さち子が出したのはベビーオイル。
まさかそんな物を用意しているとは思っていなかった彼は驚き、まじまじとボトルを見た。
無理矢理でもいいという彼女の覚悟は本気のようで、彼もオイルを塗って挿入できるなら、それぐらいのことはなんでもなかった。
ただ、色々な意味で彼女が大丈夫なのか気になった。
彼女は「お母さんにも赤ちゃんにも優しい」と書いてある表示を示し、何も問題ないことを伝えた。

無言の返答に彼はまだ戸惑うが、手の平にオイルをプッシュし、伸ばしながら巨根に塗ったくっていった。
彼女は彼の大きなちんぽがオイルでコーティングされていく様子を、これで入る入って欲しいと願いながらじっと見つめ続けた。

ちんぽの先と膣の入り口をあてがいながら、彼女は枕に頭を預けていき、彼は覆い被さっていく。
滴り落ちるほどのオイルが彼女の会陰をてらてら光らせているはずだが、明かりを消した部屋の中ではそれを確かめることができない。
彼がグッと腰を押し込むと、やはりそう簡単に挿入できず、小は大を兼ねないはち切れる音が聞こえてくるようだった。

ここが、彼女の頑張り時だった。
巨大な山を貫くトンネル工事。
彼ができることはゆっくりじっくり腰を前に動かすことだけ。
彼女はその痛みに耐え、自分の身体が壊れないように祈るだけ。
すると、ついに先の方が入ったのだ。

これは大きな一歩だった。
このままカリまで入れば、ちんぽの一番幅があるところが挿入できたことになり、彼のちんぽのサイズに膣道を広げていけばいいだけだった。
だから、彼は彼女が痛がるのを心を鬼にしてそのまま掘り進め、彼女はひたすら耐えた。
もはや山の真ん中も超え、出口側の光が見えている段階だった。
あと少し掘ればトンネルが開通して、自由に行き来できるようになる。
しかし、その前に入り口が裂け、開通しかけていた穴を埋めてしまった。

彼女の膣口はみちみちと裂け、シーツを真っ赤に染めてしまっていた。
今夜は諦めようと彼から切り出した。
自分の股間や手についた彼女の血を見ると、彼女を傷つけているだけに思えて仕方ない。
だが彼女はめげず、慣れればという、自分だけが負担になるこの方法で次も挑戦してみるつもりだった。

母子共に優しいベビーオイル。
彼女は本当にその通りだったと思い、オイルに感謝した。
翌朝、血で汚れたシーツをお風呂場でジャブジャブ手洗いし、ベランダの物干し竿に景気良く広げて干す。
休日に白いシーツを洗って太陽で乾かしているのは気持ちのいい光景で、一部だけ濃く濡れているのが子供のおねしょなら、まだ可愛げが感じられる。
彼女は股間に疼きを感じながら、先っぽだけ入ったのはいいことなのか、ここまでして挿入する必要があるのか考えていた。

次の挑戦は、また来月、彼の部屋に泊まりに行く時。
笑顔で改札を抜けていった彼女に彼は手を振って見送るが、歩き方があまりに痛々しく、挿入することがどこまで大切なのか考えさせられた。

やがて二回目の挑戦の時が訪れた。
キスや愛撫の前戯で高め合っていく。
股間を彼の太ももに擦りつけ、擬似騎乗位で完全無欠のフル勃起に導く。
いい具合になってきたところで前回と同じベビーオイルを準備し、今夜は彼女が自分の手の平に伸ばし、彼のちんぽに優しく満遍なく塗りこんでいった。

彼は彼女のやり方に任せて、またゆっくりと腰を前に出していった。
だが、もうこじ開けられる痛みを覚えたからか、彼女は早々に泣き出していた。
愛し合い、気持ち良くなるための挿入なのに、彼女はひたすら痛みを我慢しているだけ。

この痛みを乗り越えた先に気持ちよさがあるのは経験者なら分かっているが、膜がもうなくても彼女は処女以上に痛がり喘いでいる。
また血が出ても、彼女は痛くないと強がる。
しかし、彼はオイル作戦で挿入することを諦めた。

挿入させてあげられない彼女は悲しみ、涙でもシーツを濡らす。
血に塗れたちんぽを洗う彼も、気持ち良くさせてあげられなくて打ちひしがれる。
結局、彼女がフェラで射精させてあげるところに落ち着き、挿入できないことは見て見ぬフリで絆だけ深めていった。

やがて彼女も大学を卒業し、彼と同じ県内の小学校に職を得て、一回もちんぽが挿入できないままの彼と結婚し、一緒に暮らし始めていた。
教師になった春、さち子は眼鏡からコンタクトに変えてパリッとスーツを着込み、挿入どうこうを知りもしないだろう子供たちの前で教師生活をスタートさせた。





































