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60話

カチュアはトイレットペーパーにナイフを刺して隠していた

 

そんなところから抜き出すのを見た難波は驚愕するがアナルウォッカの影響でまだまともに動けもせず、真っ赤な顔で目を剥くことしかできない。

 

 

カチュアは挿入したままぐるりと一回転して彼の方に向き直る。

 

それでまた膣の中が捻じれるようにかき回されて愛液が溢れだし、小さく喘いだ

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年35号

 

 

カチュアの顔と名前を知らされていた難波はおいしい思いだけをして返り討ちにするつもりだったが、まんまとハメられていたことに今更気づかされた。

 

 

ここは殺し屋メデューサの蜘蛛の巣だった。

 

ずっと感じ続けているカチュアはようやく殺意を漲らせ、邪魔なヤクザ幹部に本性を現した。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年35号

 

 

絶体絶命の状況でも難波は強気に出るが、カチュアは時間をかけずにすぐ喉を突き刺した

 

小さなナイフでも十分致命傷になるその一刺しをさらにグリグリと動かすと、死ぬ前に子孫を残そうとする遺伝子に組み込まれた本能なのか、勃起を維持していた難波は大量に射精し、それでまた膣とのわずかな隙間から二人の体液が合わさって溢れ出した。

 

 

喉に穴が開き、難波は呼吸ができなくなった。

 

血が噴出さないようにナイフを抜いたカチュアは冷たく澄んだ瞳でしっかり見つめ、これから死にゆく男に男として最大の苦しみを与えることを先に謝った

 

 

少し腰を浮かせ、ずるりと露出した巨根の両側にナイフをあてがう

 

並々と血が集まっているそこにナイフを通して切断すると、まるで首の頚動脈を切り裂いたように鮮血が迸り、便器の中の水を真っ赤に染めた。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年35号

 

 

 

ドレスを整えたカチュアは、ヤッタばかりだがまだまだ身体が火照って仕方ない女をそのまま隠さずに出し、艶かしい動きで男たちの欲情を煽った。

 

難波との情事を想像して自分の番を期待していた男たちは、丁度トイレに様子を見に行こうとしていたところだった。

 

 

男たちが期待していることと物足りないカチュアの欲望はまだ合致している。

 

 

カチュアはわざと喘ぎながら近づき、股間に手を伸ばす。

 

あられもなくスカートを捲ってパンツまでずらし、死の間際に大量に射精された溢れ出す精子を見せつけ、さらに男たちの欲情を煽った。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年35号

 

 

 

その後の手順は、難波の時と一緒だった。

 

 

最初のうちは普通に楽しみ、WINWINでお互いに気持ち良くなる。

 

一人殺しては次の男とヤリ、そして殺し、またヤッテ殺す

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年35号

 

 

だが、さすがに4人分をこんな短時間に注ぎ込まれるとお腹がたぷたぷになった。

 

 

幸先良く幹部の一人を含めたヤクザ4人を始末できたのは上々な成果だった。

 

しかし、顔と名前を知られていた以上、裏切り者がいると見た方が良さそうだった。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年35号

 

 

 

その頃霧子はカラオケルームに二人でいた。

 

一緒にいたのはバンド時代の霧子を崇拝しているあのゴスロリ少女で、サービス精神旺盛な霧子の生歌に感謝感激していた。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年35号

 

 

本当に心底惚れ込んでいる大ファンらしい少女は、ステージではメイクしている霧子のスッピンもファンだから分かるし、CDもDVDも大ファンを名乗るだけあって霧子関連のものは全て持っている勢いで捲し立てる。

 

ただ霧子は、ファンなら自分が何をして表舞台を去り、ここにいるはずのない人間だと分からないはずがないことを持ち出し、怖くないのか訊いた。

 

 

少女は少し気圧されるが、憧れと好きの気持ちの方が強かったと涙を滲ませながら答えた。

 

 

霧子は返された答えには何も言わず、少女の名前を訊いた。

 

霧子は流動仁奈という少女のために歌うと言ってあげた。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年35号

 

 

霧子はこの因果な出会いをせめて華々しく悔いのない最期にしてやろうと思っていた。

 

恍惚の表情で歌っているところを見つめている仁奈の目は、今まで殺されたがり実際に殺してきた殉教者の目と同じだった。

 

部屋の予約時間は二時間。

 

思い残すものがないほどに楽しませ、殺して海に捨てようと企んだ。

 

 

 

小夜子のフリをした千歌は、計画通りに組長の部屋に連れて行かれていた。

 

唯一殺すべき男はそこにいたが、最も要注意だとアドバイスされたボディガード3人も勢揃いしていて、さすがに分の悪さを感じずにはいられなかった。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2018年35号