117話
蛍は金平と共に首相官邸を訪れていた。
久しぶりに陛下と言葉を交わして緊張したという金平は、アドバイスをくれた蛍に感謝した。
この後に天皇陛下から国民への言葉があり、更にその後で新総理として金平の会見が行われ、国民の団結を促進する段取りだった。
その会見前に官僚との面会があるが、金平は政治家を見下しているのがありありと分かる官僚そのものを毛嫌いしていた。
その官僚である蛍は、政治家を無能扱いしていることを否定しなかった。
ただ、今日会う官僚は、金平を頼るしかない立場であり、今まで見せてきた見下す目の中に救いを求める色を宿しているのだという。
落としてから上げる単純な方法で金平の気持ちを上げた蛍は、またアドバイスを耳打ちし、送り出した。
すると金平は立ち止まり、なんとこの騒動が始まって以来の一番いい笑顔でお礼を言ったのだった。
蛍は素直に受け取るが、秘書の女性は信じられないものを見たように驚いた。

彼女もそれなりに金平の秘書歴が長いのだが、清々しく吹っ切ったような金平を見るのは初めてだった。
それは全て蛍のおかげであり、彼女も日本を実質的に動かしているのは蛍だと実感し始めていた。
蛍自身もそれを自覚していたが、このままでは不味いとも思っていた。
自分の計画通りに事が進んでいるのはいいが、言い換えれば、自分が日本の弱点であり、いなくなれば日本はたちまち立ち行かなくなる恐れがあった。
弟たちを救うためにも、隔離地域に自衛隊を突入させる事前準備は整った。
それとは別に、自分に頼り切らない国作りを進めなくてならなかった。
だから、自分の役割を各方面で務められる有力者にも声をかけていた。
一つだけ高速回転する歯車になれるのも、弟と妹と無事に再会したいからだった。

一方、兄に心配されている晴輝はらぎ姉の処女を貰い受けるため、シャワーを浴び終わった状態でベッドに座ってスタンバイしていた。
宣言通り、堂々と仕事をサボった彼はらぎ姉に会いに行き、先にシャワーを浴びさせてもらった。
らぎ姉の自由時間は5時間。
備え付けの冷蔵庫には飲み物と軽食が準備され、初体験に向けてらぎ姉がせっせと用意したと思うと、処女のくせにそういうことを冷静にできるところに、たまらなくエロさを感じる。
いや、逸る気持ちを抑えて考えてみると、らぎ姉も今を一番大切に生きているだけだと思えた。
明日の作戦は二人とも発案者であり、失敗すれば命はないと分かっているからこそ、今日がエッチできる最後のチャンスだと考えて、悔いのない様に弾けるつもりだったのだ。
程なく、シャワーを浴びて出てきたらぎ姉は、まずTバックの尻を見せつけた。
らぎ姉はする前から雰囲気を盛り上げるため、女子高生とは思えない色気を放ったエロ下着姿で登場したのだった。
ブラはなく、胸元で止めただけの透け透けショールに尻の割れ目も陰毛も薄っすら透けているショーツのダブルインパクト。

彼は無言で胸をわし掴み、らぎ姉は軽く喘ぎ声を漏らす。
想像通り、エロ下着に興奮し一気に盛った彼を見てらぎ姉はほくそ笑む。
彼女の一人に納まってもいいとは思っていたが、彼女になったからにはその中で一番になるつもりであり、他の二人に余裕で勝っているこの肉体の虜にするつもりだった。
手始めにキスでメロメロにしてやろうとしたが、大興奮したとしても冷静だった彼からキスをぶちかましてきた。
彼のキスはただのキスにあらず、らぎ姉が実践しようとしていた手練手管が詰め込まれており、キスだけでビクビク感じさせられてメロメロにされたのはらぎ姉の方だった。

的確に気持ちよくされたらぎ姉はすっかり顔を蕩けさせ、主導権を奪われた。
彼は語る。
自分は根っからのムッツリで天才香里の兄であり、ポテンシャルは半端ないのだと。
以前のエッチ未遂の後、らぎ姉のいやらしい姿を数え切れないほど脳内再生していた彼は、何度も頭の中で犯して絶頂に導いていたのだ。
それを今日、ただ現実にするだけだった。

自分の虜にしてやると考えていたのは彼も同じで、らぎ姉の不二子ちゃんボディにも手を伸ばした。
へその辺りから指を這わせ、上に移動させてたわわな胸の頂点を突く。
感じていることを見抜かれているらぎ姉は身悶えるしかなく、主導権を握り返そうと思うも、めちゃくちゃにされたい欲求が抑えられない。

乳首をギュッと抓まれ、電気が走ったような初めての感覚が全身を駆け巡る。
反射的に腰を浮かせたらぎ姉はこれでもかとビクビク震え、彼を喜ばせる大きな喘ぎ声を漏らした。

脳内シミュレーションの成果を出せた彼はほくそ笑む。
蓮華特製漢方無しでもとてつもなく感じさせられているらぎ姉は身の危険を感じるが、止まらない愛撫でまともに体が動かない。
そしてついに、彼の手が下半身に侵入してきた。
透けエロ下着が横にずらされ、指が入ってくる。
乳首を強く抓まれるのに勝るとも劣らない快感に支配され、指の動きと連動して喘いでしまうが、らぎ姉を気持ちよくさせてスムーズに挿入してあげたいだけの彼は、ダメと言われるほど燃え上がる。

股をぱっくり開きながら、許してと懇願するらぎ姉。
だが彼の目は嗜虐心に満たされておらず、大好きな者を愛でる目だった。

乱れに乱れていつの間にかエロ下着が脱げていたらぎ姉は、彼の手マンでイカされていた。
びしょびしょに濡れたシーツの上にぐったり全身を投げ出し、小刻みに震え続けている。
彼はらぎ姉の汗と愛液で濡れたシーツの上で本番をするのもなんだと思い、隣のベッドに移して最後までしようとした。
しかし、何とか足腰に力を取り戻したらぎ姉に逆に押し倒されてしまう。
ここから、初体験を最高のものにするために準備してきたらぎ姉のターンが始まるのだった。

その頃、主導権を取り返された弟同様、蛍にも危機が訪れていた。
金平を動かして順調に進んでいた矢先、秘書の女性が顔を青ざめさせて飛んできた。
要領を得ない彼女の話が始まりそうになった直後、彼女の後を追って警官隊が雪崩れ込んできた。
用件は、蛍を爆破テロ容疑で逮捕することだった。
感想
インフェクション116話117話でした。
きららには胸が足りませんしヘアスタイルがメットですし、紗月は子供っぽい見た目でも絶妙にスタイルですがメンヘラですから、やっぱりらぎ姉が可愛さもエロさも一番ですね。
蛍側とのテンションが違いすぎて変な感じですが、ある意味どちらもとても真剣でした。
https://www.kuroneko0920.com/archives/51210






























