香里と別れ、パトロールしている途中で山田と関が帰還したと報告が入り、会議室に向かった。
主要メンバーが集まり、持ち帰った情報でらぎ姉が作った自衛隊暗殺作戦が開示された。
緊張感に包まれる中、淀川が文句ない作戦だと賞賛し、この計画で秋保脱出が決行されることが決まった。
ただ、何か言いたげな山田を察した彼が代わりに発言しようとするが、山田は断って立ち上がり、情報収集に向かう前に、彼と約束していることがあるから、それを守ってもらわなければならないと打ち明けた。
その約束が何かの前に、地球より我が子を大事に思うように、山田は人はそれぞれどの命を大事にするか優先順位が違うものだと前置きした。
だから、明日の作戦で弓で自衛隊員を殺すことになっているが、他人のために働く隊員の命を奪うことは簡単に割り切れないという。

本当に助けたい人がいない自分がとてつもないストレスを抱えて隊員の命を奪うのだから、隊長である晴輝にも近しい人物の命を奪って同様の重荷を背負ってもらうことを約束させていたのだ。
もちろん、いなくとも作戦に支障なく、殺される理由がある人間が対象だった。
該当人物にいち早く気づいたらぎ姉は戦慄した。
彼が受け入れた対象人物は、まだ完全に敵かどうか分からないが、仲の良い同級生の高木だった。

高木の名前を改めて出されても、妙な笑みを見せ続ける彼。
らぎ姉は山田を組み込まない作戦もあるし、淀川もこれ以上彼がダークサイドに堕ちることをさせまいと口を開く。
しかし彼は、高木を殺すと宣言した。
その後に続けた言葉は、今までの友情がなかったことにするかのような憎しみに満ちたものだった。
聞いていられなくなった神城が声を荒げるが、すると彼は高木殺しを認めないなら作戦を降りると言い出し、神城を煽った。
淀川は改めて彼の覚悟を問い、揺るぎない瞳を見せたことに諦め、高木殺しを命令という形で下したのだった。
らぎ姉が青褪める中、高木は静かに読書に耽っていた。

































