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そして命令に背き、何の罪もない隔離地域内の住民を助けるという独自の考えを部下たちに従わせようとした。

 

郷田は穏やかに激昂し、命令違反をしては規律を重んじて行動する自衛隊の意味がなくなり、心を鬼にして多くの国民を助ける判断をしたのが無駄になると言い返した。

 

しかもここに来ている自衛隊は自分たちだけではないとも、強く示した。

 

 

郷田が強く言い返した時、二人はしばし睨み合い、沈黙が流れた。

 

そして小早川は威厳も何もなく、部下が口答えするなと駄々っ子のように怒鳴り返し、説得するのではなく感情任せに従わせていたのだった。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

結局隊長の決定には逆らえず、直属の上司である小早川の意思に彼らは従わざるを得なくなった。

 

 

そこからより強く孤独感を感じ始めた小早川は、隊員に避難民が不満を漏らしていることを相談されても、彼らが向けてくる視線が痛くて堪らなかった

 

命令違反を犯しておきながら避難民をろくに掌握できてない無能だと蔑まれていると感じていた小早川の元に、ある避難民経由で天宮螢を名乗る人物から連絡があった。

 

そして今までの苦労を全て理解し、慰めてくれるような螢を名乗る人物の言葉に心掴まれた小早川は、盲目的に電話の主を信じてしまった

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

信じたおかげで秋保で一時的にでも平穏を手に入れ、避難民たちの不満を抑えるることに成功した。

 

そのうち避難民からもお礼を言われるようになると、部下たちからの蔑みの視線などどうでもいと思えるようになった。

 

 

螢に心酔した小早川は言われるまま掘り出した木箱からあるものを取り出し、テレビ台の下に設置した。

 

そのタンクに毒ガスが入っていると言われても、海兵に裏切り者だと言われても、螢を名乗る者の方を信じて神城たちの部下を殺さんがため、招集したのだった。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

 

そしてついに殺人を犯そうとする直前、話しかけてきた郷田の言葉に度肝を抜かれた。

 

部下たちはずっと自分を軽蔑していると感じていたのはただの自意識過剰な思い込みに過ぎず、むしろ彼らは命令違反を犯してでも罪のない人々を救う決断をしたことに感謝していたのだ。

 

ただ、どうも小早川に思いが伝わっていないのが分かり、辛さを抱え込んでいるように見えたので郷田は全てを言葉にして伝えてきた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

小早川は思い出した。

 

ここに来て直接的に侮辱を感じたのは、消防士に指揮権を委ねた時だけだったと。

 

そして、唯一の理解者のはずの螢を信じるべきか、ずっと慕ってくれていた部下たちの命を取るのか、決断を迫られた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

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