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46話

アヤメと津崎がベロチューしている瞬間を目撃してしまった善は、予想だにしない光景に戦慄いた。

 

鼓動が速くなり、まともに言葉も出てこず、恐ろしいものを見たかのように青ざめて体まで震え始める。

 

堪らず全速力で逃げ出した彼を見て津崎はほくそ笑み、自分の唾液で汚れたアヤメの唇から離れた。

罪と快
著者名:染谷ユウ 引用元:ヤングガンガン2019年13号

 

 

どこまでも気持ち悪い津崎は、唇おいしかったと感想を伝えようとしたが、バカみたいに出していた舌を噛まれた

 

性犯罪をして反撃を受けただけなのに被害者面する津崎は全くめげず、口を拭うアヤメを見ても欲望が滾る。

 

ともあれ、ここでチャイムが鳴り始めると津崎は一連の犯罪行為を切り上げ、縛られたくなったらまたおいでと捨て台詞を残して去っていった。

 

アヤメが得たのは唇に残る圧倒的な不快感と、津崎に汚された縄だけだった。

 

 

 

ダッシュで駅まで逃げた彼は、事情がよく分からないまま、ただアヤメに騙されていたという思いだけを強くしていた。

罪と快
著者名:染谷ユウ 引用元:ヤングガンガン2019年13号

 

 

津崎とも同時進行で楽しんでいた。

津崎の方が背が高くてカッコイイ。

同じ生徒会だから、よろしくやっていたに違いない。

頭も悪く、背も低く、年下で頼りない自分より津崎の方がお似合いだ。

 

 

そんな風に自分を卑下して自ら追い詰めていく彼は、あまりの悲しさに涙が止めどなく溢れてきた。

 

その時、フッと視線を上げると、前を歩いていた同じ高校の女子の後ろ姿を見つけた。

そして瞬時に、そのスカートの中を盗撮して欲望をぶちまけたいと思った

罪と快
著者名:染谷ユウ 引用元:ヤングガンガン2019年13号

 

 

10代半ばにして盗撮の愉悦にハマってしまったのを、緊縛で抜け出させてくれたアヤメは最早、自分を特別に見ているわけじゃない単なる緊縛ビッチだと分かった。

 

ならば、このスラリとした足の女子高生のスカートの中を覗き、堕ちるところまで堕ちたっていいじゃないかと思った。

 

 

ふらふらと距離を詰め、エスカレーターで真後ろまで彼が近づいた直後、不穏な気配を察したのかその女子高生が振り返った。

 

ただその子は、変態の二人に緊縛の道に引きずり込まれ、盗撮魔を好きになってしまった美羽だった。

罪と快
著者名:染谷ユウ 引用元:ヤングガンガン2019年13号

 

 

 

美羽はカフェに誘い、どうして泣いていたのか訊ねた。

 

色々大胆に彼にしでかした美羽は、話したくなければ無理には聞かないと補足するが、彼はむしろ無関係でもない彼女には見たままを話してみた。

 

 

アヤメと津崎がいやらしくキスしているのを目撃した彼は、自分は欲望を満たすためのオモチャにされていたんだと嘆いた。

 

例の写真も見せられた美羽はしかし、アヤメはそんな風には思っていないと言い切った。

 

 

津崎や写真についてはよく分からなくても、実際に縛る側になって色々知識を得て、アヤメからもレクチャーを受けていた美羽は、彼を縛る時にどれだけ神経を注いでいたか知っていた。

 

拙い技術や知識で人を縛れば、危険に陥らせる可能性が高くなる。

だから、痛くないか辛くないか相手の様子をしっかり見極め、心をさらけ出させるように導くのが真の緊縛だと。

 

そう教わった美羽は、緊縛の難しさを体験したことで、アヤメがどんな気持ちで彼を縛ってきたのかも理解できた。

 

 

意識を集中して何度も何度も縛ってきたのは、彼の本質を見るためだったんだと。

罪と快
著者名:染谷ユウ 引用元:ヤングガンガン2019年13号

 

 

縛って本質を見たい。

縛られたい。

 

そうやって二人が求め合っているのを理解した美羽だから、アヤメがただのビッチじゃないと断言できたのだった。

 

 

感想

罪と快44話45話46話でした。

チープな合成だと見抜くかと思いましたが、ここは普通に信じるパターンでしたか。

ただこれはもう、津崎は警察に捕まってもおかしくないことやらかしまくってると思いますが、果たして…

そして、彼は美羽の言葉を信じることができるのか。

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