
インフェクション
144話145話ネタバレ感想
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秋保脱出のために配置された海兵隊スナイパーを一人で片付けると決めた晴輝は、紗月たちを連れ、最初の一人目に襲いかかった。
実力では圧倒できそうだったが、実際に人間をナイフで傷つけた瞬間、覚悟し切れていなかった心が油断を生み、反撃を食らってしまう。
それでも、確実に致命傷を与えられたのだが…
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144話
喉に刺さったナイフを、晴輝は貫くまで押し込んだ。
保菌者を刺してきた時とそう変わらない感触を感じると、ハモンドの口からごぼっと聞こえた。
脊椎さえ破壊できたことを感じ取れたが、彼は少しでも苦しむ時間を減らそうと、ナイフを動かした。

頸動脈を引き裂かれたハモンドの喉から、大量の血が溢れ出した。
保菌者相手に勝利した時は、生きている喜びに満ち溢れ、勝利の雄叫びを純粋にあげることができた。
しかし今は、例えようもないストレスに晒されているだけだった。
それが証拠に鮮明なイメージになって現れた高校時代の彼は、教室の中で人殺しを咎めた。
いい加減言われっぱなしではないられなくなった彼は、隊長として多くの人命のために殺したし、これからも殺すと言い返した。
とは言え、高校生の彼もまた彼で、人間らしい弱さを表に出せていた時の彼だった。
勇敢に保菌者と戦った消防隊のリーダー、所長、そして淀川と手本にしてきた彼は、自分も信頼されるようになるため、強がりは必要なのだと説いた。
家族が犠牲になったことを分かっているのに、ずっと強がり続けた淀川を見てきた以上、人殺しに臆している場合ではないと突きつけた。

それが、彼の隊長としての矜持だった。
日常の高校生だった彼に消えろと怒鳴ったが、制服晴輝はしっかり聞き入れた上で代わりに本音を言ってやると答えた。
そして、平和な日常に戻りたいんだとぶちまけた。
死に怯えるのも誰かの死を見るのもごめんで、普通に学校に通って家に帰れば家族がいる生活に戻りたいんだと。

それはもう叶わぬことだと分かっているから、せめて平和な日常が戻って来た時のために、居場所がなくなる人殺しではいたくないんだと望んだ。
それは今の彼の心に染み込んでくる言葉だった。
誰よりも人を殺してしまった辛さを理解している殺人から逃げ出したい自分自身に、多くを捨てて他人を助けて、人として最低なこともやって心を折ってきて、ついには人殺しまでやった頑張りを認めてもらえたが、言葉にはしていない正直な思いを指摘された。
犯人にはどうあがいても敵わず、いずれ大切な人も自分も全員殺されると理解していることを。
だから、どうせ殺されるなら無駄に心を壊す前に潔く自ら死を選ぼうと諭した。






























