悩める教え子で初体験
しかしすぐに我に返って土下座し、震えながらなかったことにしてと懇願するのだった。
命を救いたいというより、漏れ出てくるいくつかの打算を孕んだ言葉。
教え子を死なせてしまえば教師としての信用を失う、それもあるし、それについては令児も申し訳なく思えるが、柴ちゃんは二人の生活にトキメキを感じたことを正直に打ち明けた。

助けてくれるなら誰でも良かったし、この町でも幸せに生きていそうな先生なら尚良かったが、彼女も薄暗い人生を送っていると令児は理解してしまった。
最早大人や教師として見栄や威厳を保つ必要もなくなった柴ちゃんは、仕事に全くやり甲斐を感じず、パワハラセクハラ上司にはうんざりし、張り合いのない一人暮らしに鬱々とし、生徒の馴れ馴れしい態度は諦め、部活は空しいだけ、プライベートの友人にもう友情を感じていないetc、一気にまくし立てた。
令児の闇に当てられ、自分の闇に触れた彼女はもう彼の自死を止めはしないと言いつつ、せめて初体験がしたくなって同じように華奢な身体を曝け出した。

初めてでも自暴自棄に生でさせ、中出しも許そうとした。
それはさすがに避けた彼が外に出し終わると、柴ちゃんは終わると思ったより呆気ないセック〇に感動も余韻も感じられなかった。
ただ、あの女が彼女でもなんでもない会ったばかりだと知ると彼への情が再燃し、助けてあげたいと思うのだった。

やはり、性器を擦りつけ合う行為は闇にいた柴ちゃんには大きな出来事だった。
一方、令児の様子がおかしかったことに気づいていたチャコも、新たな出来事にトキメキを感じていた。
似非森浩作。
作者はクズだが紡ぎ出す言葉を敬愛しているチャコは、内容がかなりエロいことを本を読まない令児に気づかれないで良かったと思いながら、淫靡な文章をオカズに疼く性器をいじった。

この町での楽しみと言えば、オナニー、小説、アイドルくらい。
稼業の手伝いもキモい、両親もキモい、大きくなった胸を目当てに店に通うようになった近所のジジイもキモい。
ほとんどがキモくて早く上京したくて仕方ない時に、ひょっこり買い物に来てくれた客が、クズだが最高の本を書いてくれる似非森だった。
JCの頃に初めて淫靡な言葉の素晴らしさを知り、愛読するようになったコンプレックスの塊のチャコ。
ちんちくりんチビデブの現状で声などかけられるはずがないと自重するが、キモい奴らの勝手な未来予想図がまたあり得ないほどキモく、気づけば似非森を追いかけ、リアルで関わるべきじゃないクズと分かっているのに、チャコは彼岸花のように火照らされてしまうのだった。

生徒との禁断の関係を楽しみ始めた柴ちゃん先生。
完全な割り切りでも、先生にもたれることにした令児。
この町にいても疼く出会いに火照ったチャコ。
令児が死のうとしたのさえ責める玄は、青江ナギも奪い取るために繁みを押し倒した…

感想
少年のアビス2巻でした。
面白度☆8 あるある度☆8
先生の闇の部分は大多数が感じているようなストレスばかりだと思いますが、主観的に感じて蓄積すると病むに十分な辛さなんでしょうね。
だからこそ何かをしてあげたくなる存在は救いになるし依存にもなるし、チャコも似た感じに引きずり落とされそうですね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/74634




































