パーフェクトな女奴隷
出発前夜の景気づけに酒場に行き、飲みがてらオルガ連邦の情報を仕入れていると、傭兵団の一員を名乗る二人組からスカウトされた。
狼狩りや盗賊団壊滅で知る人ぞ知る存在になっていたエイギル。
さる高貴なお方の意向で動いているという彼らの仲間に加われば、ルーシィとの約束を果たすための大きな前進になりそうではあるが、怪しくもありすぐに返事ができるものではなかったし、覇道に向かっていけばまた会える気がしていた。

翌日、予定通りに極寒の地へ向かって出発し、その夜は街道沿いの宿屋で夜を明かすことにした。
そこには奴隷商人も泊っており、さっそく商品である奴隷を見せられた。
その中の一人が、人形のように美人なだけでなく超乳なのに他はスリムという完璧ボディで、度肝を抜かれたエイギルは見惚れずにはいられないのだった。

彼女はノンナといい金貨百枚、他の女子二人も十分に上玉だったが、セリアのただならぬ嫉妬も感じたので購入はやめ、いざとなれば奪い取ってやろうと企んだ。
ただ、3mくらいありそうなゴリゴリマッチョのボディガードを兼ねた奴隷もいた。
その夜、さすがに子供のセリアは抱けないエイギルはノンナを見たばかりとあってムラムラしながらベッドに入ると、シュバルツや他の馬の嘶きがやけにうるさく、不穏な空気を知らせてくれた。
宿は十人以上の蛮族に囲まれており、戦いはもう避けられそうになかった。
まともに戦えそうな面子はエイギルの他に、いかにも手練れそうなブルーノと名乗る傭兵、巨漢奴隷のマック、態度だけでかく空気が読めない英雄を自称するゴンドという男の四人。

蛮族が問答無用でいきなり火を放ってきたので、どうにかノンナたちも守り切りたいエイギルも手段を選ばず、ゴンドに切り込み隊長をやらせて殺されているうちに躍りかかった。
一人一人は雑魚でマックやブルーノも十分に強いが、パッと見より数が多くてノンナたちに刃が向けられてしまう。
すると女盗賊クレアの武器を与えてもらっていたセリアが素晴らしい一撃必中の身のこなしで立ち向かい、奴隷女たちを守った。

結果的に蛮族に襲われたことにより奴隷商人も無様な最期を遂げ、奴隷たちは自由の身になったので、女性三人は故郷に帰るべく、エイギルと共に行くことを決めた。
黒髪はアリサ、小柄なのはコレット。

盗賊に誘拐されて奴隷に身をやつした彼女たちの故郷まで、ザっと見積もって一カ月を想定したエイギルは、間違いなく性欲の我慢も限界を超えると思い、前もって告げて旅の間は抱かせてもらうつもりだった。
しかし、不憫な境遇で酷い目に遭って来た彼女たちが大なり小なりトラウマを抱えていることを思い、抱かれるかは彼女たちの意思に任せることにした。
やがてアリサとコレットの故郷に数日のところまで、穏やかに旅の日々が過ぎた。
その頃にはもう、本当に紳士的だったエイギルとの別れが寂しくなったアリサとコレットは二人で勇気を出し、彼に処女を捧げてから別れることにしたのだった。

しかしノンナだけは、旅の終わりが見えても瞳の奥に秘めた強い思いを打ち明けようとはしなかった。
そしてアリサとコレットと別れ、次の町の名前を聞いたノンナは急に、今まで見せたことのない怯えた顔で行きたくないと我がままを言い出したのだった。
感想
王国へ続く道 奴隷剣士の成り上がり英雄譚3巻でした。
面白度☆8 躊躇無し度☆8
すっかりヤリマンになったカーラとの別れは寂しいですが、地味に痩せ細った人妻にはゾクッと来ました。
物心ついてから殺しが日常になっているとはいえ、奴隷商人を燃えるゴミみたいに葬ったのはちょっとコミカルでしたね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/77784
































