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205話

頭を吹っ飛ばされてもなお、進化情報でまた新たな保菌者に変異した二人の兵士。

 

エリックの凶行の意味が分からない隊長兵士が困惑する中、神父は銃でも倒せないことから、麗に逃げろと促した。

 

殺しても殺せないカブトガニみたくなった黒兜保菌者は、神父を仕留めようと槍みたいに身体を伸ばすが避けられるも、その後ろの人間を貫いた。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

貫かれたのは隊長だった。

 

身体にできた穴自体は細いが、中でビキビキ動いているのが分かる隊長は激痛に悲鳴を上げ始める。

 

すると槍が放射状に飛び出し、隊長の身体の通気を良くした。

 

それで間違いなく絶命しただろうが、続けざまにところてんのように細切れにされてしまうのだった。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

あまりに惨い死に方はつまり、槍に刺されれば細切れの最期が待っているという死刑宣告。

 

きららは自分を庇って貫かれた神城を振り返らずにはいられない。

 

神城もそうなる時が来たのか、黒兜にしがみ付きながらビクビク震え出し、きららは目を細めた。

 

しかし神城は細切れどころか、黒兜にずっと噛みついていて今肉を喰いちぎり、ホルモン感覚で飲み込んだ。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

すると瞬く間に手足が生え、黒兜の頭を地面に叩きつけて押し潰した。

 

喰って進化情報を取り入れて回復して手足を生やすなんて、最早悟空とピッコロを合わせたようなチート感。

 

麗が手足が生えたことに驚くと、もう一体の黒兜が槍を何本も伸ばして神城を仕留めにかかった。

 

しかし神城は、イキったヤンキーに格の違いを見せつけんばかりに顎をかち上げ、サクッと頭部を刎ね飛ばした。

 

喰って回復を飛び越え更に強くなったのを実感した神城は、轟に勝てると確信した殺意を漲らせた。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

しかし、そう宣言したのも束の間、急に眠気に襲われた神城はあっという間に目を閉じて深い眠りに落ちたのだった。

 

 

命の危機を救われはしたが、あまりの光景の連続を目の当たりにしたきららは青ざめ、敵を食って回復するなんて人間を辞めている、だから何日も戦い続けられたんだと納得できたが、ドン引きした。

 

それも全て、誰かを助けるために手に入れたもの。

 

だから感謝するところなのだろうが、神城に似た晴輝も同じように人間を辞めるかも知れないと思うと、動揺せずにはいられなかった。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

そこでようやく、可愛い未来の希望が泣き出したことで張り詰めた空気が和らぐと、麗は死体を片付けて夕ご飯の準備だと指示するのだった。

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