再会
鉈が地面にめり込むほど、本気で殺しにかかってきた襲撃者。
寸でのところで躱したヒロは空手キックで鉈を弾き飛ばすが、相手はナイフまで隠し持ち、ヒロの腕を切り裂いて怯ませ、悠々と鉈を回収した。
一旦隠れたヒロは相手に見覚えがなく誰かも分からず、呼吸が荒くなっていったその時、サキを名乗る者からメッセージが届いたことで、襲撃者とは別人物かも知れないと思った。

しかし、メッセージを信じていいものか判断材料がない。
着信音で居場所がバレたヒロが覚悟を決めたその時、新たな一人が現れ、通報しただの犯行現場をSNSにアップするだのと襲撃を止めに入ってくれた。
するとロン毛が鬱陶しい襲撃者は、自分が襲われたんだといけしゃあしゃあと嘘を吐くだけでなく、ヒロを偽物だと言い出した。

すると、スマホのカメラだけ覗かせていた誰かが襲われているのがヒロだと気づき、その姿を現した。
軽い口調と露出たっぷりの服装をしている美少女は、元眼鏡っ娘のマツリだった。

すると襲撃者は、マツリが妻木祭里本人だというのなら、偽物でないと証明できるかと訊ねた。
4人しか知らないはずの、7年前の夜の全てを知っていると匂わせる襲撃者。
その物言いでマツリは、襲撃者がサキの名前を語ったクソ野郎だと悟り、しつこく本物だと証明するよう迫るのを無視し、ビンタを食らわせた。
しかし、それは襲撃者を怒らせただけだった。

ヒロが助けに入らなければ本当に頭をかち割られていただろう、襲撃者の狂気。
マツリも棒切れを拾って逃げないのは、こんな許しがたい行為で悲しみをぶり返させたのが、同じく悲しみを背負ったはずのツカサだったからだ。
ツカサは7年の間にイカれてしまっていた。
結局、マツリが本当に通報していたおかげでツカサは逃げたが、なぜ彼がイカレてしまったのかは分からないままだった。
取りあえず落ち着いて座れる場所に移動すると、今は医大生らしいマツリに常に持ち歩いている救急セットで手当てしてもらう。
そうしているうちにツカサへの怒りも少し落ち着いたようだが、ヒロの視線を茶化すほどに女子として成長しているようだった。

お互い大学生になり、久しぶりに会っても旧交を温める雰囲気でもない。
よく考えてみると、個人情報を調べてわざわざ呼び出したのがツカサなら、殺そうと思えば呼び出す必要性を感じられない。
その時、サキを語ってメッセージを送ってきた張本人のユノがやっと現れたのだった。

なぜ絶望した夜を思い出させるようなことをしたのか。
それはユノだけが、諦めずにサキがなぜ死んでしまったのかを追い続けていたからで、やっと当事者に伝えたいことができたからだった。
少しあの頃のように戻れると、皮肉にも雨が降ってきた。
カフェに移動して今度こそ旧交を温め始めて程なく、ユノの驚く視線の先にいないはずのサキを見た。

そして、ヒロが反射的に追いかけると…
感想
カクレガミ2巻でした。
面白度☆7 ミステリー度☆8
オカルティックなサスペンスの中に、ミステリーの香りも強くなってきました。
一気に過ぎた7年の間に、まだ明かされざる大きな何かがありそうです。





































