男は狂うもの
後藤家では性奴隷にされ、村人からは石を投げられる。
金次と吉宗が繋がったことで村人の憎しみは、何の謂れもない銀に向けられた。
彼女がこの村を食らい尽くすには有り余るほどの理由があった。
銀に骨抜きにされたことでこの村と住む人間がどれだけ狂っているか正宗が理解すると、彼女はすかさず更なる悦楽を与えながら、どうなったら二人でこの村を変えられるか囁いた。

銀との晴れ晴れしい未来を夢想し始めた正宗はかつてなく世界が輝いて見え、まさに色恋に浮かれた若者になった。
そのタイミングでそろそろ放置できないと見た金次と吉宗は、二人を引き剥がそうと動いたが、同時に銀がどちらかの子を身籠っていることが発覚した。

避妊など最初から頭になく、散々子種をぶち込んできた金次と正宗。
完全に銀と会えなくされた正宗が一気に塞ぎ込んだ理由は誰もが知るところで、友人は女なら自分の妹でも他にでもいくらでもいると真理を突き励ますが、盲目的に銀を虐げた下卑た笑みはやはり気味が悪い。
そして友人どころか村人の誰も、次期神主と憎しみを一手に背負う淫売が結ばれることなど許さなかった。

しかし、異常な奴らに反対されるほど恋が燃え上がる正宗は祭りなどほっぽり出して久しぶりに銀と会い、誰とのか分からない子供ができようが、いっそ村から逃げようと誘われようが、凝り固まった決意を変えようとはしなかった。
この村を変えるという、人生を懸ける価値があるとは思えない無謀な挑戦を。
銀はしたたかな計算で動き始めたものの、正宗の愛で村外でのまともな人生を考え始めていたが、彼の狂いっぷりに引き戻されてしまった。

近代化の波が押し寄せてくるこの時代にまだあった、不必要な人間を生贄にするおぞましき人身御供。
銀本人から聞かされた、彼女が誰からも恨まれている衝撃の理由。
凌辱しながらも傍にいないと気になり、そして血の繋がりを疑い始める金次。
一人の男を愛し愛され、お腹の子が望まれていると分かって安らぐ不憫な女。

しかしささやかな幸せさえ許そうとしないのは、やはりいつまでもトチ狂った村人だった。
この村の男は今も昔もチン〇に支配された肉欲に塗れた猿でしかなく、美しいが故に銀と母は尊厳を奪われ続けていた…

感想
ガンニバル10巻でした。
面白度☆9 猿度☆10
こういうのを見ると、ド田舎の繋がりや因習は昔になるほどエグかったんだろうなと思いますね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/79270





































