225話
雇われチンピラ軍団が乗り込んでくると、メデューサたちは即座にか弱い女の子を演じて怯えて見せ、端っこに集まって知らぬ存ぜぬで、まず現状を把握することに努めた。
リーダーの釘バットタトゥーは履歴書の写真と見比べていくが、髪型だけで雰囲気も変わるから霧子と瀬里を判別できず、仲間に年を取ったとからかわれて、軽い仲間割れを一発。
そんな風に頭より先に手が出るから、めんどくさいことは大雑把に解決しようと切り替えた。

ここで彼女らはあえて攫われてしげおに近づくか、敵情報が未知数でしかも丸腰なので反対か、それか千歌がここで皆殺しだとチンピラと変わらない単細胞な意見を出すので、それは皆が却下した。
その頃外では、管理人さんが怒り心頭で3階の高さから落ちたい奴を募っていた。
もちろんイキり倒したチンピラはいくらデカかろうがお婆ちゃんだから舐め腐り、敬老精神皆無でボコる気満々になるが、管理人さんは宣言通りに逝ってもおかしくない超高い高いを食らわしてやった。

まあまあガタイの良いチンピラはゴミみたいに投げ上げられ、そのまま何もできずに地面に叩きつけられて虫の息。
こんなモンスターウーマンでも息子がいるらしく、息子なら受け身を取っていたと身内自慢を始めながら、他のチンピラもボコし出した。
さすがに突入組のタトゥーたちも大騒ぎに気づいてモンスターババアの暴れっぷりに驚愕し、加勢をしつつトンズラをこくために瀕死の仲間を担ぎこんでアクセルを踏み込んだが、例のアヌス組長の母親の可能性が高いモンスターババアは、2t近くはあろうミニバンを引っ掴んで止めた。

デカいし重いし馬力もあるファミリーカーを腕力で止める化け物っぷりに車内のチンピラは恐怖するが、スポイラーがちぎれてくれて命拾いをするのだった。
逃げ切ったチンピラはすぐにしげおに連絡して聞いてないモンスターババアの不満を吐き散らし、攫うどころじゃなかったしそれらしいのが5人いたことを報告。
そして経験則を踏まえての情報として、態度は怯えていたが目の奥が明らかにビビりを装っていてい気味悪かったと付け加えた。
その報告でしげおは、鞍馬の情報と5人が一致していることを確認できたが、5人組の殺し屋なんてメデューサしか思いつかないし、狙われるとしたら五菱にも黙っていることがバレた粛清なのかと思い至り、今になって焦りと恐怖が募った。

その時、今度は蔵馬から電話がかかってきて、冬雪に関する新たな情報がしげおの手に渡った。
そして明日に迫る千秋楽、冬雪の顔面の腫れも化粧で隠せるくらいに引き、ぴりかこと美依那と共演できる状態になった。

しげおが観に来る情報は遥香経由で千歌たちに伝わると、罠を張って来るだろうと予想できても向かわない訳にはいかず、千秋楽で決着をつけることにした。






























