
インフェクション54話ネタバレ感想
紗月が語るあの日の出来事。
父との別れはどのようにして起こったのか?
そして、どうして晴輝に想いを寄せるようになったのか?
54話 恋のはじまり
民家は運よく高架道路にぶつかり、濁流は車を屋根の上に押し上げた。
すぐに助手席側に回った紗月がドアを開けると、フロントは運転席までせり出し、父を押し潰そうとしていた。
父は逃げろと優しく諭してきたが、そんな選択肢を選べる訳がなかった。ここで別れれば、もう二度と会えないと分かっていたのだから。
びくともしないひしゃげた車体に、涙を流しながら抗い続けていると、どこからか晴輝が姿を見せた。
しかし、父はそれでも助けを請うことはせず、紗月を晴輝に託そうとして、彼もそれを受け入れた。
あの日起こった、多くの悲劇のうちの一つにしか過ぎない別れだが、そんなことはなんの慰めにもならなかった。
その後、結局二人とも濁流に飲み込まれてしまったが、超人的な高校生に救助されて、九死に一生を得たのだった。
無事に天宮家と母と再会した紗月は、泥のように眠りについた。
夜明け前に目が覚めると、そこは天宮家で身体を寄せ合うように晴輝と香里と寝かされていた。
自分の家に帰っていい子で待っていれば、父が帰ってくるかもしれない。そんな希望を抱いて町中を歩いていると、昨夜帰れなかった帰宅困難者の集団と出会い、どうしようもない現実を突きつけられたのだった。
その時、母と晴輝たちの母の渚が探しに来てくれて家に帰ると、温かい人たちと食事が待っていた。
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やがて母が働きに出て、一人の時間を埋めるように晴輝と香里が近くにいてくれた。そんな時間が続いたある日、ハル君と呼び方を変えてウキウキ気分で家に帰ると、母が暗い部屋で佇んでいて、紗月の声に怒声を返し、自分の境遇を愚痴り始めた。
恨み言は止まらず、声を荒げ続ける母。まだ幼い娘は、何とかしようとママと呼んで感謝の言葉を伝えようとする。
しかし、母はついに限界を越えて、驚愕の真実を口走ってしまった。
母がしまった、という顔をしたことで真実だと証明するには十分だった。母は慌てて呼んだ渚に殴られ、紗月は天宮家に預けられることになった。
両親の愛を失い、血の繋がりさえなくなった紗月は、天宮家とこの恋が最後の拠り所になってしまった。この恋も失ったら、今度こそ心が死ぬ。
死にたくない・・・まるで生にしがみつくような初恋だった。
感想
インフェクション54話でした。
処世術で生まれたんじゃなく、真実を知る前から好きだったのなら、まあそこまで卑下することもないとは思いますが、災害が思いを強めるきっかけになったのなら、素直にはしゃげないですかね。




































