シャッターはかなりの熱を持ち始めていた。
りーさんは助けに行く勇気が出ず、既に二人の生存を諦めかけている自分と、この不条理に嫌気が差して限界を超えようとしていた。
そんなりーさんの頭を撫でて慰めたゆき。
泣き疲れた彼女が寝息を立て始めたとき、ゆきはここまで案内してくれためぐねえに二人を迎えに行ってくると告げて、シャッターの前に立った。
すると、そのタイミングでシャッターがガタガタ揺れ出した。
バットを構えて臨戦態勢になった時、シャッターを押し上げて入ってきたのはくるみと美紀だった。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし5巻
無事に合流できたことに祝杯をあげる4人。
あの時、くるみがもうダメかと思った瞬間、スピーカーからゆきの声が大音量で流れ出した。
安全なところで待っているという彼女の声に元気付けられ、火事場の馬鹿力を発揮して危機を乗り切れたのだ。
それはゆきとりーさんが数分後に放送されるよう逃げる途中で声を吹き込んでいたのが、ちょうどいいタイミングで放送されたのだった。
パーティーもそこそこに、ゆきが今度は学園生活部にとって一番大切な学校をきれいに掃除しようと言い出し、3人はもちろん異存なく大賛成。
ゆきは一人で教室に入って掃除を始めた。黒板をきれいにし、机を運び、床を掃いていた時、教室の端で同級生が倒れているのを見つけた。
部活動の一環だと普通に話すゆきだが、炎に巻かれて死にかけのそのゾンビに触られそうになった瞬間、それが危険なものだと察知したのか、我を忘れたように執拗に箒で突き刺した。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし5巻
教室を飛び出したゆきは、大好きな学園生活部の部室の前まで全速力で走った。
しかし、部活名を書いた張り紙が半分ほど燃えてしまっているのを見て、どうしようもない悲しみに襲われて泣いてしまうのだった。
くるみがヘリの様子を見に行くと、事切れたパイロットの身体の下にトランクケースがあるのを見つけ、中を検めた。
そこには拳銃と注射器、そして一枚の地図があった。
その日の夜、聖イシドロス大学と例の薬を作ったランダルコーポレーションに印がつけられたその地図を見せ、学校から出た後に向かう場所は、このどちらかにしないかと提案した。
するとゆきが、社会に出る前にもう少し勉強して準備するために進学しない?と答え、3人はそれに賛成することにした。
次の日、くるみは銃を持っているところを美紀に見つかってしまう。
どうしてパイロットがそんなものを持っていたのか気になったが、美紀はそれを屋上から投げ捨ててしまった。
その後で、4人だけの卒業式をした。
美紀が在校生送辞を読み上げ、ゆきが卒業生答辞を読み上げた。
めぐねえの車に乗り込んで学校を出る直前、美紀はある一体のゾンビを名残惜しそうに見続けた。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし5巻
考察と感想
がっこうぐらし!5巻でした。
パイロットはなぜ自分に薬を打たなかったんでしょうか。いや、もしかしたら薬じゃなかったのかも知れません。全部で4本分の薬液があったのは助けるためだったのか、それとも・・・銃の使い道が何だったのか。それが重要ですね。
りーさんはまたしても発狂しちゃって、そろそろやばそうです。でも切り替えは結構早いので、女性らしいヒステリックなところが強過ぎるとも言えそうです。
めぐねえの亡霊が助けてくれたり、ゆきが現実を見たり、ゾンビになった圭が入れ違いで学校に戻ってきたりと、波乱続きの第5巻でした。
































