7話
来週にちかが退院することが決まり、また一緒に放課後デートができることが楽しみになった。
その矢先の放課後の帰り道、なぜか急に髪がぼさぼさに白く変わり、肌もガサガサで爪が割れ、あの時の化け物じみた状態に戻ってしまった。
そしてまた頭の中に「狩れ」の言葉が響き始めた。
訳が分からず近くの林の中に飛び込み、暗くなってもそこで蹲って震えていると、あの時の広田と同じように鎖を垂らし、布を被った男が現れた。
だらしない体型をしたその男の被りモノは、豚のような鼻がついていた。
著者名:佐藤洋寿 引用元:屍牙姫1巻
猪鼻はとにかく広田の主人が誰なのか訊くが、彼は一体なんのことを言っているのかさっぱり分からず、ただ混乱するばかりだった。
猪鼻は元々何かを話し合うつもりはなかったらしく、手のひらから変形させた骨を突き出し、それを武器にして襲いかかってきた。
広田はなすすべなく背中から貫かれ、上に裂かれて縦穴を開けられてしまう。
頭の中はちかと過ごすささやかな幸せに満たされていたが、顔を隠すために被ったビニール袋に開けた目の穴から、赤黒い血が流れ出していた。
8話
猪鼻が去ろうとした時、美輪子がどこからともなく現れた。
彼女は猪鼻がよく屋敷を観察している使い魔だと気づき、猪鼻は美輪子が屋敷から出て下界にいることに驚いた。
彼はもう逃げられないと諦め、一か八か勝負を挑んだ。
地中に骨を潜らせて進ませ、広田の体の下から突き出し、油断した美輪子の体を貫いた。
胸に大穴が空き、心臓も確実に潰した。
下界ならば勝てるかも知れないと思ったのがうまくいき笑いが零れるが、彼女は胸の穴より下着がダメになった事を嘆いた。
著者名:佐藤洋寿 引用元:屍牙姫1巻
そして猪鼻の目の前にまで悠然と歩いて近づき、たるんだ腹に指を這わせた。
途端に猪鼻の胴体の肉がベロンと捲れ、背骨まで丸見えになった。
猪鼻が立っていられなくなり膝をついたときには、既に彼女の胸の穴はほぼ完治していた。
猪鼻は自分の伸びる腕を限界まで伸ばされて木の天辺に縛り付けられ、そのまま朝を迎えて朝日を全身に浴びた。
美輪子は広田を屋敷に連れ帰り、ただベッドに寝かせていた。
朝になる頃には彼の傷も塞がりかけていて、彼女が近づくと無意識に腕を変形させ、刃のような先端を彼女の首に突きつけた。
感想
屍牙姫1巻でした。
面白度☆8 グロ度☆7
アップになった時の歪な表情が魅力的だと思います。
ベースは吸血鬼もので、独自のアレンジを加えてて、なかなかおもしろい仕上がりでした。エロ、グロ、サスペンス、吸血鬼ならファンタジーとも言えますかね。
他にも始祖的キャラがいるようなので、登場が楽しみです。
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