時を同じくして、図書館に一人でいるリセが最初のターゲットにされていた。
武闘派がどんな状況に追い込まれてこんな強攻策を取ってきたのか分からないが、いつもと変わらず冷静に話をしようとする暇もなく、頭にボウガンを突きつけられて手を上げるしかなくなってしまう。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし8巻
リセを閉じ込めた部屋に入ろうとドアノブに手をかけたタカヒトは、この大学がゾンビに侵食され始めたばかりの光景を思い出した。
どこからか現れたゾンビに人が襲われ変化していく中、学生たちを率いて生き残り、時には冷酷に切り捨ててきた経験から、自分こそが上に立つ存在で生き残るべきだと思い上がっていた。
だから自分の考えが正しいと信じて疑わず、リセは白だと信じつつも、生き残るための彼女の意見は全て否定した。
難しい顔で取調室から出てきたタカヒトを見たアヤカも、彼と同じく自分だけは死ぬ訳がないと信じて疑わず、この滅びゆく世界こそが求めていたものだと感じていた。
つまらなかった日常を楽しんでいた他の学生たちが死に、自分が生き残ったことで勘違いは助長し、時には隙を見て感染していない人間も手にかけたことがあった。
自分だけは何をしてもいいのだと信じ、狂気に支配されていたのだった。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし8巻
せめてもの気晴らしになればとオルゴールを修理していたヒカは、冷酷になり切れずに武闘派から弾かれて選ばれなかったことを思い出していた。
ただ穏健派では、物作りや修理する能力で少しでも役に立てるので、とても居心地が良かった。
修理を終えたオルゴールを持って部屋を出た直後、シノウにアイスピックを突きつけられてしまう。
穏健派が全員捕まり一室に閉じ込められた後、武闘派と鉢合わせたゆきの悲鳴が轟き、美紀とりーさんは異変に気づいた。
おそらく武闘派が動き出したのだと思い、無闇に動き回らずに地下倉庫を目指した。しかし途中でシノウの奇襲を受け、美紀だけが捕らえられてしまう。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし8巻
るーちゃんの手を引いて暗い教室の中に隠れたりーさんは、今度こそこの小さな存在を守ろうと気を張っていたが、アヤカとシノウの二人にあっけなく追い込まれて組み伏せられてしまう。
手が離れて倒れたるーちゃんの頭を踏みつけたアヤカは、りーさんが怒るのをおもしろがって今度は腹部を蹴りつけた。
それでりーさんの目は据わり、殺意を込めて睨みつけた。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし8巻
なぜそこまで怒るのか二人には理由が分からなかった。
なぜなら、彼女がるーちゃんと呼んでいるそれは、ただのクマのぬいぐるみだったのだから。
感想
がっこうぐらし!8巻でした。
面白度☆8 残酷度☆8
愛し合った男を墓に落とす役目をさせられたのか引き受けたのか分かりませんが、シノウには辛すぎる事態でしょうね。しかも、お腹に彼との命が宿っているのですから、あまりに残酷な展開です。
るーがぬいぐるみだとはっきり描かれたのは、りーさんの心理に変化があったのかも知れません。
スミコが今後どう絡んでくるのか、別棟に潜んでいる謎の人物は誰なのか・・・
































