翌日、モカは再び姫感を取り戻して登校した。
るみかは気分転換させてあげたことと酔い潰れたのを運んであげたことを恩に売り、またどこかに連れ出した。
それはモカにとっての初めての合コンだったが、あえて何かに抗うようにロリータファッションを着て男たちを牽制し、壁を作った。
その作戦通り、男たちは引いていた。
著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号
合コンが嫌と言う訳じゃなく、まだ長い片思いを断ち切れていないから、新しい恋をする気にはなれなかった。
麦みたいな王子様がそう簡単に見つかるとは思えない。
それは、今日出会ったばかりの名前も覚えていない相手が、その服はどうやって用を足すの?なんて下品なことを訊いて来ることからも、その考えは間違いなさそうだった。
著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号
でもその男はすぐに素直に謝ってきた。
妹がいてその人形の服みたいだと言いながら、手間暇かかった丁寧な手仕事のロリータ服を、とても興味深そうに観察してくる。
その男はそっち系の、可愛いものが好きで可愛いものを自分で着たい男だった。
著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号
モカはきもい?と聞かれても、そうは思えなかった。
自分が可愛いもの好きでお姫様を気取っていたからか、でも彼は彼女のように今まで自分を貫いてこられなかった。
すると彼女は、なれるわと言い切った。
自信なんかなくても、なりたい自分になると決めたなら、そうなるように行動するしかないと自分を追い込むのだ。
彼はその強引なやり方に笑いを零すが、さっそくやりたいようにするため、合コン中の想い人に気持ちを伝えに駆け出した。
著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号
モカは気づいた。
お姫様でいた今までの自分ではなく、どこにでもいる何かの物語の主人公をお姫様にしてあげられる、魔法使いになりたかったんだと。
著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号
感想
クズの本懐デコール1話でした。
あのドロドロの恋愛劇の続編がついに始まりました。スピンオフで各キャラ一話なのだとしたら、1冊分くらいで終了してしまいそうですが、それはそれでグダグダ長引くよりいいかも知れません。
でも、るみかはもっと掘り下げて欲しい。




































