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だがやはり、プライベートで好きな人と会うと高揚し、新鮮な私服姿が眩しく見えた

 

お礼を兼ねてお茶にも誘ったが、山下に興味のない彼はさっさと帰ろうとする。

 

そうされるのは半ば想定していた山下は仕事の相談があるからと呼びとめ、彼が断れないようにして、明らかに気乗りしていない彼を強引に誘った。

著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic27号

 

 

山下は逆に、明らかに自分に興味がない男にばかり惹かれる、幸せになりにくいタイプの女だった。

著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic27号

 

 

そして山下を尾行していた凛は、なぜ斉藤と会っているのか分からず戸惑った。

 

 

29話

仕事の相談など口実で、蜜とどんな関係なのか探るために、最初は普通にパソコンのスペックを上げて欲しいと、本当に仕事の相談を持ちかけた。

 

すると、斉藤は一切の躊躇なく彼女の要求を受け入れた。

 

山下は驚きつつも感謝するが、彼が全く二の句を継ごうとしない自分への興味の無さに、改めて驚いた。

著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic28号

 

 

相談がそれだけだと思った彼はお茶をサッと飲み干し、席を立とうとする。

 

山下は引き止めなければと思って焦り、勢い任せに長谷川の名前を出した。

 

彼はその名前には興味を引かれ、腰を下ろして聞く態勢を取る。

 

そして山下は実は付き合っているんだと打ち明けた。

著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic28号

 

 

斉藤は拍子抜けして、相槌を打つことしかできなかった。

 

 

この話も一応、斉藤のリアクションを見たいがために用意していたものだった。

 

しかし、好きな人に誰かと付き合っているなんて教えて関係が深まるはずが無いのも分かっていて、自分が選んだ悪手をすぐに後悔した。

 

自分で暴露しておきながら、せめて口外しないで欲しいと頼み、彼にめんどくさいと思われるだけの秘密の共有をするのが精一杯だった。

著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic28号

 

 

もう山下に、斉藤の気を引く材料は残っていなかった。

 

 

とにかく疲れた山下はぐったりしながら電車に揺られ、日が暮れかかってきた頃に自宅に着いた。

 

すると、長谷川が部屋の前で待ちぼうけを食らっているのを見て、連絡があったのを思い出したが、特に悪いと思うこともなく、ただただめんどくさいと感じた。

著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic28号

 

 

それがため息になり、長谷川は機嫌が悪くなるが、疲労感に襲われている山下は彼の相手もそこそこにベッドに倒れこんだ。

 

最初こそ酒に寄った勢いで始まった付き合いで、山下は相変わらず長谷川に嫌悪感を抱いていて、長谷川も無茶な仕事を押し付けることができ、抱きたい時に抱ける女程度のものだった。

 

だが、彼女が本当に疲れていると見ると部屋を掃除したり、夕飯を作ったりを当たり前のように行動に移していた。

著者名:黒澤R 引用元:毒りんごcomic28号