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173話

久しぶりに激しく愛し合った一夜が過ぎ、先に起きたまどかが鏡を前に唇の潤いを整えている頃には、朝食が用意されていた。

著者名:NON 引用元:ヤングマガジン2018年40号

 

 

まどかはぐったりと眠る龍に声をかけて起こした。

 

 

お櫃からご飯をよそい、渡してくれるまどかを見ると、龍は二人で暮らし始めた頃の同じ光景がありありと思い出されてきた。

 

 

セーラー服姿のあどけない姿や、眼鏡をかけて思案している表情。

 

そして指輪をはめてプロポーズした時、泣いて喜んでくれた時と、離婚届を泣いて突きつけてきた時が順番にフラッシュバックした。

著者名:NON 引用元:ヤングマガジン2018年40号

 

 

目の前のまどかはそんなことを思い出されているとは気づかず、怪訝な顔をしている。

 

とは言え、羞恥心のハードルは以前より低くなったのか、昨夜のことを茶化されるとみるみる顔を赤くする

 

ただそれは、彼なりの愛情の共有であり褒め言葉だった。

著者名:NON 引用元:ヤングマガジン2018年40号

 

 

 

京都駅で新幹線に乗り、2時間程度の車中の間、スマホで将棋勝負を始める。

 

優勢と見て油断した龍はあっさり引っくり返され、瞬く間に連敗してアイスやら飲み物やらを奢る羽目になった。

 

 

ラストの勝負に、まどかはマネージャー以外としての会う時間を要求した。

 

龍は連敗した後でも躊躇い無くその賭けを受け、自分が勝った時の要求も伝えた。

著者名:NON 引用元:ヤングマガジン2018年40号

 

 

 

やがて新横浜駅に着き、先に下りたまどかは東京まで乗る彼に、切なそうな表情で手を振り、見送った。

 

新幹線が見えなくなるとすぐに誰かに電話をかけたが、相手は出ず留守電に折り返すよう吹き込んだ。

 

 

まどかはやはり、ハレ婚家族になって嫁の一人に戻るつもりは無かった。

 

彼が望んだからゆずや小春との結婚を受け入れ、一緒に生活もしたが、女として劣っている自分の身体の劣等感には勝てず、一人で生きた方がマシだと思えた。

 

しかし、彼への愛は諦めきれるものではなかった。

著者名:NON 引用元:ヤングマガジン2018年40号

 

 

感想

ハレ婚172話173話でした。

やっと久しぶりにまどかが龍とヤって乱れましたが、このまま復縁するのかどうかは、なんともいえないところですね。

一夫多妻なんて時代錯誤な結婚観に耐えられないのは、まともな感情ですからね。

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