58話
母と息子仲良く二人で夕食を摂っていた渡辺家。
しかし母は、学生の本分を疎かにしてバイトに明け暮れている息子にはちゃんと学校に行って欲しいと思っていた。
彼も、ここ最近は修学旅行の分のシフト一気に取り返していただけだったし、猪川先生の真意を知ったので、明日から学校に行くつもりだった。
その時、母は足繁く訪問してくれる先生が、鞄を忘れていることに気づいた。

息子が必要以上にお世話になっている先生の忘れ物ともなれば、息子がちゃんと学校に行くか信用仕切れなかった母は、もう夜になっていても届けてくるよう指示した。
と言うことで先生の家を逆に訪問することになった彼はチャイムを押した。
すると応対しに出て来てくれたのは、まだまだ可愛い盛りの弟くんだった。
彼ははっきり顔を覚えられていなかったので、運動会の時のいいものだと伝え、弟くんは足の速さを思い出してテンションが上がり、家の中に引き込む。
そして、かくれんぼ中の姉を探して欲しいと言い出した。

彼の返事を聞かず、二階を探索しに行った弟くん。
勢いに抗えなかった彼はさっさと探して鞄を返そうと思い、取りあえず手近なドアを開けた。
そこは運良く先生の部屋だったが、ちょうどお着替え中だった。

着ようとしてたのか脱ごうとしてたのか、とにかくここにいるはずのない彼がいきなり現れ、驚いた先生は服を取り落とした。
彼がかくれんぼがどうのこうの言うので、それは弟が勝手に言っているだけだと説明したその時、足が服に引っかかって彼をベッドに押し倒してしまった。

二人はすぐに離れようとした。
しかしその前に、弟くんの声が急接近してきた。
弟くんは姉のドアを開けて入ってきたが、ここにも姉がいないことに首を傾げる。
先生は二人でベッドにいたことを親に話されるのを避けるため、咄嗟に布団の中に彼ごと隠れてしまっていたのだ。

案の定、こんもりした布団の中を怪しむ弟くん。
すると布団の中より先に、脱ぎ捨てられた姉の服に注目した。
そして、服を脱いでいるならお風呂に行ったのかもしれないと一旦思うが、一緒にパンツとブラがないことに疑問を抱いた。
弟くんは自分と同じく、姉が部屋で全裸になってから風呂に行くと知っていたからだ。
だが先生はすぐに、そんなはしたない真似をするのは弟だけだと自己弁護するが、それとは関係なく弟くんは部屋から出て行く気配がない。

進退窮まった先生は、なんとブラとパンツを脱いで床に置くと言い出し、ホックに手をかけた。

































