
終末のハーレムファンタジア6話
ネタバレ感想
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病に倒れた父を励まし、領地を狙わんとする叔父を牽制しつつ、マハトの力の解明を進めていたアルクは、ウェンヌに力を宿し、自分の右腕ともいうべき騎士のセリーヌと戦わせて、マハトの効果を確かめようとしていた。
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6話
アルクに仄かな想いを寄せていたウェンヌはそれを利用され、実験体にされているなど思いもしないまま、いやらしく激しいキスでマハトを注入された。
体中が熱くなって疼くと共に、アルクへ抱く興奮が急上昇していった。
そして一夜が明けて翌日、エリーヌと勝負する時を迎えた。
プライドを傷つけられたセリーヌは、ウェンヌに恨みはなかったがただのメイド相手であろうと、斬り捨て御免をし兼ねない雰囲気で睨みつけた。
ウェンヌは気圧され、本当に戦わなければならないのかと訊いて不安そうにアルクを振り返る。
アルクは昨日言った通りにすればいいと言いながらおもむろに近づき、ウェンヌの頬に手を添えた。
そして、恋人を応援するかのようにキスをした。
ウェンヌは不意打ちのキスに目を瞑る暇もなかったが嬉しくないわけがなく、目を瞑ってから唇を開いて舌を絡め返す。
勝負の前の景気づけに本番が始まりそうな勢いでいやらしい音が響いていく。
いきなりラブキスシーンを見せつけられたセリーヌは頬を赤らめてからこれも侮辱だと判断し、わなわなと震えるが、怒りとは違う感覚で胸を締めつけられた。
嫉妬か、怒りか、その両方か?
とにかく不快感を感じたセリーヌは、動揺が極まって視界が歪むようだった。
そんなことに頓着せず、ラブラブなキスを満足いくまで貪り合った二人はようやく唇を離したが、ウェンヌは勝った時のご褒美まで用意され、期待に満ち満ちた。
直後、昨夜血を摂取した時と同じように目に光を宿したウェンヌは、セリーヌにも変化を感じさせるほど人ならざるオーラを纏った。
力が漲るのを感じたウェンヌは剣を握り締め、ついにセリーヌに牙を剥く覚悟を決め、また彼女のプライドを傷つけた。
怒りをわくわくの戦意に昇華させたセリーヌ。
アルクの号令で勝負が始まった途端、先手必勝で早々に勝負を決めてやろうと力強い踏み込みで一気に距離を詰めた。
ウェンヌに剣を握れなくさせるつもりの強烈な一撃目を放ったが、短い悲鳴を上げながらも握り続けている。
セリーヌは続けざまに切り上げる二撃目を放つが、それもうまく受け流された。
さすがに防戦一方のウェンヌにも容赦せず、間合いを詰め続けていく。
踏み込みの勢いに乗せ、鍛錬の成果を一振り一振りに込め、手加減無しで斬撃を繰り出し続ける。
しかし、一方的な展開に見えて、言い換えれば剣の素人に騎士が攻めあぐねていると言えた。
そのことは誰より、セリーヌ自身が理解していた。
一瞬で勝負を決めるつもりだったのに、気づけば全ての剣筋を見抜かれ的確に防がれている。
体力を消耗しているのは攻め続けているセリーヌの方だった。
信じたくない戦況を打破すべく、真っ二つに叩き切る勢いで振り下ろした。
それも柄でうまく受けられ、睨み合うも余裕がないのは明らかにセリーヌだが、それでも意地で力任せに押し切り、膝をつかせた。
その時、まどろっこしい戦いにイライラしたアルクが、ウェンヌに本気を出せと発破をかけた。
衝撃を受けたのは戦っている二人ともだったが、まるで意味合いが違っていた。
本気を出していたのに遊ばれていたと知って驚愕したセリーヌ。
若様に見抜かれていたことを単に驚いたウェンヌ。
騎士の立場を忖度することを止めたウェンヌは簡単に競り合いを押し返し、セリーヌの手から剣を弾き飛ばして尻餅をつかせた。
セリーヌはすぐに体勢を立て直そうとするが、もう負けは確定してしまっていた。
剣先を首に突きつけられ、最早立ち上がることを許されていなかった。
ウェンヌも息を乱してはいたが、力の差が歴然とした完全敗北だった。
セリーヌは自分が負けたことに気づかず、茫然自失状態。
アルクの拍手と声でようやく自分が負けたことを理解するが、まともに何か言うこともできなかった。
長年仕えてくれた騎士セリーヌの敗北にもさしてリアクションを取らなかったアルクは、彼女を強い騎士だと評価しつつ、ただまっとうな鍛錬を積んでいるだけでは辿り着けない高みがあるのだとアドバイスした。
聞こえているのかいないのか、セリーヌはへたり込んで項垂れたまま、うんともすんとも言おうとしない。
だがアルクは構わず、もっと強くなりたければ相談に乗ると続けた。
期せずして鍛錬を積んできた騎士に勝ったメイドウェンヌはショックを受けているセリーヌを見るのがいたたまれず、何か声をかけることもできないまま、アルクについてその場を離れたのだった。
残されたセリーヌは夕闇の中、悔しさにどうすることもできずにいた。
部屋に戻ったアルクたち。
まさか本当にセリーヌに勝ってしまったウェンヌは未だ驚きを隠せないまま、あんなに容易く剣を振れるようになった身体の変化に戸惑っていた。
すっかり大人の男の雰囲気を醸し出すようになっていたアルクはワインをグラスに注ぎながら、おまじないのおかげだと嘯いた。
おまじないだと言われても納得し切れないウェンヌはモヤっとしたまま、魔術か何かの類で納得することにした。
そんなことよりアルクはワインを流し込みながら、ウェンヌを視姦せんばかりに凝視した。
ただのメイドが騎士セリーヌに圧倒的勝利を収められるほどマハトの効果が凄いのが実証された今、次に確認すべきは持続時間と、一般的女性の体力でどれだけハイパフォーマンスに耐えられるかだ。
あくまでウェンヌには自分の目論見を明かさぬまま好意と忠誠心を利用し、約束通りご褒美を与えて引き続きマハトの実験体にしようとする。
さっきの熱いキスの続きができると思ったウェンヌはみるみるドキドキが加速し、頬を染めていく。
アルクもその嬉しそうにしてくれる顔にドキッとした。
肩に手をかけられウェンヌは目を閉じて待ち、アルクはさっきとは違ってゆっくり優しく唇を近づけていく。
しかし、唇がくっつく前に窓の外から大声と共に剣がぶつかり合う音が飛び込んだ。
驚いた二人は思わず顔を離し、キスどころではなくなってしまう。
一体何事だと思ったアルクがイラッとした直後、マッシュルームカットの騎士がノックもせずに飛び込んできた。
アルクが性欲を発散できるように女体絵まで献上しようとした彼はウェンヌとのただならぬ雰囲気も気にせず、逃げてくださいと叫んだ。
一方プライドをズタズタに引き裂かれて挫折を味わったセリーヌは、深い森の中の遺跡にある泉で水浴びをしていた。
わずかに差し込む月明かりの中、水面から人魚のように飛び出し、勝負でかいた嫌な汗を流していた。
体が冷えて落ち着いてくると、ついさっきの勝負の光景がありありと思い出されてくる。
一方的に攻めていたようでただ空しく響いていただけの剣がぶつかり合う音が、今も頭の中で鳴り響いているように感じられた。
本来のウェンヌではあり得ない、圧倒的なスピードとパワーの斬撃。
その後ろでドヤ顔をしていたアルク。
そして、見せつけるような二人のキス。
あのキスを思い出すと、負けたどうこうよりも変な感じに胸が締めつけられた。
アルクと自分には特別な絆があるとセリーヌは思っていた。
まだ年端もいかない子供だった頃、大人たちに女は騎士になれないと言われて泣きじゃくるほど酷くショックを受けて落ち込んでいた時、隣にいて励ましてくれたのがアルクだった。
その頃のアルクは何を考えているか分からない今と違って優しく明るく、将来の約束までして励ましてくれたものだった。
その優しさが嬉しくて堪らなかったセリーヌは悔し涙を嬉し涙に変えながら、からかうような返事を返した。
純粋だったアルクも照れ、うまく返事をできないでいた。
それくらい本当は優しい気遣いをしてくれるアルクが、遠まわしに自分を遠ざけようとしていると感じたセリーヌは、素敵な思い出と共にあった短剣を見つめながら、これからの去就を考えた。
その時、森の外から多くの馬の蹄の音が聞こえてきた。
何事だと思ったセリーヌが布を一枚羽織って高台から覗き込んでみると、馬の足音が軍勢のものだと分かった。
感想
終末のハーレムファンタジア6話でした。
マハトの力はパワードスーツみたいに跳ね上がるみたいですね。
セリーヌは二重の悲しみを味わってテンションガタ落ちでしょうが、アルクを助けるべき機会が巡ってきてどう行動するのか。
そもそも、黒龍に生まれ変わったアルク自身も圧倒的に強くなっているのか気になります。
https://www.kuroneko0920.com/archives/52123
































